三味線を弾く

undeva
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公開:2025/12/11

絵と文章の、その間くらいに楽器の演奏がある。思うままにはならないけれど、ある程度は操れるし違っているところをどう直せばいいかはなんとなくわかる。

とはいえ数か月あいてからの稽古はなかなかにたいへんだった。先生には思っていたより弾けましたねと言われたけれど、やっぱり悔しい。しばらく聞き込んで、また近くもう一度稽古に行きたい。

三味線音楽をやってよかったなと思うのは、他の芸術作品や日常と結びついているところがいろいろとあることだ。「花は上野」なんかには、題名のとおり上野からはじまって、飛鳥山や日暮里、王子など、よく知る地名が並んでいる。江戸時代の人も上野で桜を見たんだなと思うと、公園を歩くのも楽しくなる。

ちょうど今は暮れが近い。討ち入りの頃が近づいていて、赤穂浪士のことを考える。神田伯山は忠臣蔵を別れの物語と教わったと言っていた。今の人も好きそうなテーマだから、もう一度流行ったりしないかな。そろそろ一周して、大河も忠臣蔵に戻ってきてもいい気がする。