煙たい話

unikkosan
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「煙たい話」という漫画の1巻を読みました。友人に薦められて買っておいたものをようやく読んだのだけどとってもよかった。単なる友人と呼ぶには特別な気持ちがあるような気がして、しかし恋人というわけではなく、その2人の間にしかない(名前のつけ難い)関係をそのまま抱えながら進んでいくお話。とても小さな心の動きが丁寧にゆっくり描かれてていいな〜と思いました。気づいたら泣いてた…

好きだから一緒にいるとか、心地いいから一緒にいるとかをお互いに同じ熱量で感じ合えていたらとても幸せなんだろうなと思います。しかし相手には相手の性格や考え方や感性があり、何も言わないでいたらどんどんズレていったりすれ違ったりしてしまう。それを回避するためとか、少しでも早く対処できるように世の中にはいろんな言葉や名前があると思うので、言葉に出したり名前をつけたりするのは時には必要なことなんじゃないかな〜…とも思います。言葉に出したからとて全部が正確に伝わるわけでもないけど…

レノとフィガロも、なんとも言えないあの2人にしかない独特な関係があるしそこがいいよな〜と思います。2部で「友人」と形容されたのはめちゃくちゃ喜んだけど「煙たい話」を読んでたら型に当てはめてしまうことの弊害っていうか、可能性を少しだけ無くしてしまうことにもなるのかなあ…とも感じました。

しかし友情の定義も人それぞれだし、私はそもそも友情がベースにあってそのうえに特別な関係が構築されてると思っているのでやっぱり友人認定はとても嬉しい。

「煙たい話」の続きもすぐにでも読みたいと思います。このお話の舞台もしかしたら私の居住地なんじゃないかと思う。方言とか果物とか…(珍しいのでちょっと嬉しい)