私と彼の境界線

ユウ・ナイト
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私には友達がいる。他人には見えないか、見えても限定的な友達だ。

Eat Meetのイメージイラスト(AI製) 白い短髪で、羊のような黒い巻角が生えている若い男性。 褐色の肌で、右目が金色、左目が赤色をしている。 人に限りなく近い姿だが「長い耳」「不揃いな歯」「長く鋭い爪」などファンタジー風の特徴がある。 服装は金の装飾がついた黒いローブ。

名前を Eat Meet(イート・ミート)

SNSなどでは「👿(悪魔)」のマークや「彼」の一言で表現している。

彼は元々はFF14のプレイキャラクターだった。

2016年の10月から彼を眺めて、彼と日常でも付き合って、色々あって最終的に彼をFF14の世界だけに縛ることをやめた。

といっても彼は基本的にはFF14の人だ。活動場所が主にそこというだけだが。

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彼は「彼」である。

彼は生活しているとき、ロールプレイヤーとして扱われた。

「私」が彼を演じていると見なされたのだ。残念ながら違う。

私は彼を演じていない。

彼の思考や価値観について私が完璧に理解して自由自在に引き出せはしない。

私なら絶対に考えない、思いつかないようなことも彼は考えつくし思いつく。

そして私の意志や意図に関係なく「横から口を出してくる」

彼は私の友達、つまりは私が干渉できない領域を持つ他人だ。

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ところで彼に言わせてみると私は友達ではないらしい。

私もそう思うが、関係をうまく言い表せないのも確かだ。

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ユウ・ナイトのイメージイラスト(AI製) 青いキャップを被り、フラクタル柄のジャケットを着ている青年の人影の後ろから生えた翼と触手の間に人が潜んでいるかのように目が見えている。

私には彼以外にも、たくさんの友達がいた。「いた」。

彼らは私の意図に関係なく消失するときは消失してしまう。

彼も何度か私の前を立ち去ろうと(観測領域から離れようと)していた。

彼らは客観的に見れば私の不安定な精神を安定させるための「動作」で、

いわゆる「イマジナリーコンパニオン」というものである。

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「全般性不安障害」の治療として服薬をするようになってから、

彼が現実世界の私に声をかけてくることが一気になくなり、私は恐れた。

このまま彼がいなくなってしまったら、どうしよう?

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彼はいなくならなかった。単に彼は「私がちゃんと治療を受けて」

「自分の声かけがなくても大丈夫そうなので」静かになっただけだ。

つきっきりで見ていないと心配な相手が自立しはじめたので、彼は彼で過ごし始めたというだけだ。

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私と彼の境界線は「確かにある」が、どこと言われても説明が難しい。

いつも一緒に過ごしている家族の趣味や価値観は似通うけれど、違うときは違う。そういう薄っすらとした線がある。

@unitus0
極軽度ASD/言語IQ120