なんかもっともらしい？タイトルを付けたけど映画キングオブプリズムの話をしようと思っている。
そしてとくに私がハマっているとかではないので別にキンプリを見てください、という話でもない。
キンプリファン（ファンネーム「エリート」であるらしいどういう文脈でそうなったかは知らない）が全くシリーズを見たことがない人が見るのはどうかという問いに「深夜にふとTVをつけたらオリンピックの見たことも聞いたこともない種目をやっている、実況を聞きながら数分見ていたら結構面白く試合の最後まで見てしまった、みたいな面白さがある」と評したことが、面白いなあ、と心に残っている。
実際見てみて思ったが、なるほどそういう面白さはある（実況が立木文彦で実質ハイローじゃねえかというのは今回はさておく）
というか、「ほぼほぼ初見でこの映画を楽しもうと思ったらそのルートしかない」のだと思う。そりゃそうだ。キャラの背景の話はわからないし、なんだかわからんフィギュアスケートなのかと思ったら船出してお刺身その他の料理が出てくるし、試合会場を文字通り飛び回るのが心象風景なのか物理で飛んでいるのか、どうも物理っぽいがどういうギミックなのか全くわからない。考えるな感じろ。無事にショーを終えたと思ったら0点だしその何が悪かったのかわからないショーについて涙を流して謝っているが何が悪かったのかが全然わからない。もちろんシリーズを追ってる人にはわかる。そりゃそうだ。
じゃあつまんなかったかというと理屈無視のなんだか無暗と景気のいいトンチキを極めているので割と面白い。少なくとも見て損したとは言わない。
無暗と景気がいいから実質ハイローじゃんというのは置いておく。
画面の中の彼らは何かわからんなりに全力であり必死である。その必死さを束の間視界にとらえて「ふぅん」と消費し忘れ去り、あるいは人によってはそこからハマるかもしれない、なるほどやっぱり深夜スポーツ中継かもしれん。
あとJAXAにだけは謝ってほしい。