しずかなインターネットは役に立つことを書こうとしなくていいということなので行ったこともない美術館の行ったこともない庭園の話をします。
いうて伏せてもしょうがないのですが島根県は足立美術館の庭園です。横山大観のコレクションと世界的にも評価される庭園で有名らしいです。
で、この庭園のことを何かのテレビ番組でやってたんですよね。もうタイトルを忘れた。
曰く、庭園を一幅の絵画としこの風景を維持するために樹木が成長して形が変わってしまったら植え替えるのだそうです。そのために入れ替え用に松の木などを別途育てている。一幅の絵画を目指して作られた庭園はその風景に合わなくなった木を常に入れ替えて維持されている。
それがいい悪いではない、ただ「なんという人工の極地」と思いました。普通、人は庭を見て、もちろん天然自然のものとは思わないまでもいくばくかの自然に触れた、と思うでしょう。しかしこれは工芸品とでもいうべきものなのじゃないかと。
畑や田んぼだって自然そのものではなくて、土を掘りかえし木の根や石ころを砕き土壌を改良し作り上げた人工の極地のものなのですが、庭というのは木が伸びてきたらそれはそういう変化を味わうものだろうと思っていましたので(またそういう庭も多いと思います)ここまでの「人工の極地」で作られた庭があると思わなかった。
足立美術館、そのうち行ってみたいと思います。
しかしその入れ替えられた成長しちゃった樹木のほうはどうなるんだろう……