20240222

uo7
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友達からマグカップをもらった。小ぶりのしろいマグカップで、片手にきゅっと収められるくらいコンパクト。なみなみした横すじが入っていて、へりの部分もゆるくなみうっている。猫が4匹、焼き物のあの藍色で描かれているのだが、なんともかわいい。魚を追いかけてるのが外側に2匹、内側に1匹。缶詰の前に丸まっているのが1匹。子供の落書きみたいな、ちょっとおかしな猫たち。とても素敵なマグカップ。大学でお茶をのむとき用にとくれた。本当にうれしかった。こんなに素晴らしいマグカップをつかう人にわたしを選んでくれたこと。大げさかもしれないし、友達はそんなこと考えていないだろうけれど、すごく誇らしい気持ちだ。わたしはこのマグカップにふさわしい人間なのだ。これからの人生で自慢できることのひとつだ。間違いなく。それから、あの穏やかでささやかなお茶の時間がこれからも続いて、そこにわたしが当然のようにいることもうれしい。大学一年生が実質終わった節目の今、かすかな不安がずっとあった。二年の好きな先輩ともっと話したかったなあ、とか。大して成長していないのに先輩と呼ばれる立場になってしまうなあ、とか。このまま何もしないまま、あっという間に大学生活が終わってしまったらどうしよう、とか、とか。だから、変わらないものがひとつ確約されたのに、すごく安心した。成長や進歩、先に進むことは重要だけれど、変わらないものだって少しくらいあったほうがいいはずでしょう?