2024/03

uo7
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 祖父母の家に泊まりに行った。駅まで迎えに来てもらって、仕事終わりの祖父(市場の配達をしていて、早朝に家を出てお昼頃帰ってくる)の運転する車に乗って、ラーメンを食べた。父方の祖父母と母、義理の父母と義理の娘にあたるこの人たちは絶縁状態で、もう多分三年くらい会っていない。なのでラーメンを食べながら、母の話、母方の親戚たちの話をした。わたしが自発的にしたわけじゃなく、訊かれたから答えた。わたしと母との仲が悪いことは言わなかった。ラーメン屋を出て、コンビニに行った。わたしが食べるお菓子を買ってくれた。

 夜ごはんは、ステーキやハンバーグなどの肉料理と一緒に、お米や味噌汁を食べるお店に行った。美味しくて、ちゃんとお腹が膨れるので好きだ。付け合わせの高菜が特に美味しい。肉汁が少し滲みた白米とかきこむのがたまらない。その後に、スーパーに寄った。明日の朝と昼のごはんを買ってくれた。

 夜、祖父は朝が早いためすぐに寝て、祖母も祖父とともに起きるので普段は同じタイミングで眠るのだが、わたしが来たからと言ってしばらく起きていてくれた。テレビを観ながら話をして、けれども二人ともよく喋る性質ではないので、ぽつぽつと途切れがちだった。祖母の言葉は、昼間の明るさがやや落ちて、刺々しくなった。精神の弱った人間特有の、あの抑え込まれた、それでいて聞く者の心をじわじわ削る響き方。追い詰められる故に周りを鑑みない言葉。わたしは祖母に似ているのかもしれない、と思った。