なんだかなぁ。
と思う。
小説を書く気がわかないのである。
まあ、小説など漫画など普通の人は書こうと思わないだろう。
こんな手間のかかるものをわざわざ忙しい毎日で書くなど、それこそ物好きだ。
私は小説をむかしは鬼のように書いていた。毎日毎日、思えばよくまあ、書いてたなァ。と感心する。
精神安定剤を飲むと想像力がなくなる人もいるのだが、私はそんな悠長なことを言ってられないほど当時は焦っていたのだ。
書くことしか人並みにできない私が、小説家以外になれないと思い込んでいた。
なんとか書けるようになったり、編集者の目に留まるようになったころにやっと、
「ァ。小説家ってコミュ力いるわ」
と気がついた。
さて、なんでこんなことをわざわざ書いているかと言うと、書きたい欲が湧いたからである。
よい映画を観るとその世界にしばし余韻として残れるように、よいエッセイを読むとよいエッセイを私も書きたくなるのだ。
今までの私が忙しいから〜など言い訳にして書くことを放棄してたのは、結局インプットがなかったからであった。
しばらくは良いエッセイ本を読んだり、映画を観にいく機会があるので、インプット⇔アウトプットを心がけたいものである。