以前、登山に今年は行きてぇわ。みたいな投稿をした。
そのときは「でも登るなら一人だし、迷いそうで怖いなぁ。きっと今年も行かないだろうな」
と、思いながら書いていた。
しかし、山に登りたい。
なんか分からんけど山に登りてぇわ。という気持ちに押され、ついに登りました。
標高350くらいの初心者向けの山。
3時間あれば登って帰って来れる。
でも、私はYouTubeで何度も何度も登った人の動画を見て、ルートを頭に叩き込み、登山用のアプリを入れて万全の対策で山に臨んだ。
山に一人で登るのは初めてだったし、緊張もあったけどやっぱり登るのは楽しかった。
楽しかったというか「あの漫画のキャラ、めっちゃ山道で戦闘してたけど、すげえ身体柔らかいんだろうな」とか「カラスうるせえな」とか「ウグイス鳴いてるなぁ」など、どうでもよいことばかり考えていた。
山の掟というか、ルールというか、山で出会った登山者には「こんにちは」と挨拶する。
日常で「こんにちは」なんて道ゆく人に言わないので、山ではなんだか人のぬくもりを感じられて私は案外、このルールが好きだ。
山にいると社交的な人間になれる。
不思議である。麓に戻ると、たちまちコミュ障に戻るのに、山にいると「かわいい犬ですね」とか「この道をまっすぐ行けば頂上ですよ」とか話せるのである。
もしかしたら私はタヌキなのかもしれない。火星人だとは思っていたが、タヌキだったのかもしれない。私の中のタヌキが山に帰れて嬉しくなったのかもしれない。(は?)
低い山でもやはり、頂上までの500メートルくらいは本当にキツくて、何度も休み休み、そこに頂上は見えているけど休んでトライした。
なんだか人生みたいだったし、このしんどさが山だな!!!! とテンション上がった。
山は帰り道もあるので、ゆっくり休み休み登るのが良い。先に人に越されてもマイペースに進むのが一番なのだ。
頂上に着くと、そこは風の音しかしなかった。
地上にいるときは気にしないけど、こんなに毎日音に溢れながら生活していたのか。と思い知らされた。
山の頂上から少しだけ降りた人気のないベンチに座って、ぼっーとしている時間が一番、なんだか一番価値のある時間のような気がした。
麓におりると、野球部の声や車の音に溢れかえっていた。
さて今回、すごくお世話になったのが「ヤマレコ」というアプリである。
事前に登山ルートを入れておくと、今はここやで。みたいな感じで教えてくれたり、道を外れたら、道外れてんで!! とお知らせしてくれたり、今の時間や今いる位置の山の高さを教えてくれる優れものだ。
ただ、めちゃくちゃ充電を食うのでそこは注意。
今回の一人登山はヤマレコとYouTubeのおかげで成せたものである。
早速、次の登山を見つけたのでまた登りたい。