使ってみてわかったことをメモっていきます。
現状、「プラグラミングで協力できないのに言いっぱなしの心苦しさ」は言わずもがな、そもそも「AviUtlでできていたことをそのままBeutlに求めるのはどうなの?」もあり。
どこまで要求していいんだろうと、明確な「実際に編集していたら、これのせいで思ったとおりに操作できなくてストレスでした」部分の報告Issue止まりになってしまっている……。
投げ込んだ動画ファイルの動画要素とサウンド要素はグループ化されない
音声付き動画ファイルを投げ込むと、AviUtl拡張編集とは異なり、動画要素とサウンド要素はグループ化されていない別々の要素として配置される。サウンド要素は、AviUtlでいう「動画ファイルと連携」した音声オブジェクトではなく、直接動画ファイルを参照している状態。
移動はCtrl+左クリックなどで複数要素の選択から。長さの変更は別レイヤーの要素の端にスナップしてくれるので、それで。
動画やサウンド要素がオリジナルの長さを超えて長くできてしまう
元の動画ファイルが10秒分しかなくても、要素の長さは15秒にできてしまう。余分な5秒には何も映らない。
対処法:右クリックメニューから「オリジナルの長さに変更」で余分な長さをカットする。たとえば、10秒の動画ファイルを参照している動画要素を「オリジナルの長さに変更」する場合、00:00開始なら要素の長さは10秒分になり、00:05開始なら5秒分になる。
ただし、変更した再生速度は参照されていない。2倍速にした00:00開始の動画要素を「オリジナルの長さに変更」した場合も、要素自体の長さは10秒分になる。0.5倍速でも同様。
追記(2025/04/18): Issueを立てた。「オリジナルの長さに変更」が再生速度の変更を無視してしまうのは不具合らしい。現バージョンでは、動画のスピード設定のメニューから「アニメーションを編集」でアニメーションを有効にすると、再生速度を参照した長さに変更してくれる。
要素のスナップ(長さの変更、移動)をもっとできるようにしてほしい
現在は「長さの変更」で「他のレイヤーにある要素の端(開始時間/終了時間)に」だけスナップできる。
要素の移動でもスナップできてほしいし、現在の位置の線でもスナップできてほしい。「この時間から要素の表示を開始」の調整をしたい場面で、タイムラインの表示を最大まで拡大→ドラッグで現在の位置の線に合わせる→タイムラインの表示を縮小する……の繰り返しになった。
対処法:要素を開始したい位置を表示したプレビュー画面に、ファイルやライブラリの要素を直接投げ込む。タイムラインのその時間に要素が存在しないレイヤーに、その時間から開始するように配置される。
サウンド要素でも再生速度の変更がしたい
現バージョンでは倍速ができるのは動画だけ。
音量100→0をアニメーションさせてフェードさせられなかったり、レイヤーの非表示や要素の無効化でミュートができなかったり、48kHzなど高いサンプルレートでエンコードに不具合があったり。音声周りはまだこれからみたい。
音声のラウドネス測定
これはBeutl本体の機能ではなく、拡張機能や別のソフトに求めるべきでは?
AviUtlでは、下地の動画音声と実況・コメンタリー音声が別々になっている場合、片方のレイヤーをミュート状態にしてラウドネス測定、ミュート状態を入れ替えてラウドネス測定を行って、音量バランスを取る……ということを、音量測定プラグイン「Loudness.auf」でやってる。
テキストファイルをD&Dで投げ込みたい
とはいえ、現バージョンでは投げ込んだ後のフォントや位置の初期設定ができるわけではないので、字幕編集用途ではテキスト要素の入力欄に投げ込みたいところ。(VOICEVOXに音声とともにテキストファイルを出力する設定があるからそう思っただけで、VOICEVOX側のエディターに打ったテキストをコピペすればそれでいい)