ボールペンの種類によって書き味が違うことに気づいたのはいつのことだろう。
本当にめちゃくちゃ最近だと思う。そもそもボールペンという筆記具があまり好きではなかった。なんだかボソボソしているし、途中で掠れたりするし……それが油性ボールペンという種類であることに最近気づいた。
ボールペンには油性インクのものとゲルインクのものがあることに気づいたとき、人は興味のないことについてとことん無頓着になれるのだなと思った。なんか水っぽいインクのボールペンの方が好みだなくらいにしか思っていなかった。
それに気づいたきっかけは、文字をたくさん書くようになったからだった。今ちょうど文房具が自分の中でブームになっている。様々なペンの書き心地を試すために、意味のない文章をばかでかい紙にひそひそと書き綴っては一人で満足している。
最初に出会ったのは、パイロットのjuice upだ。インクがゲルのボールペンだと初めてはっきり認識したのがこのボールペンだ。あまりに書き良いのでうれしくなって新しいボールペンを探していた母に買って送るまでした。が、白いボディがおしゃれだと思って送ったボールペンは中のインクまで白く、そのことに気づいたのは送ってから大分たった帰省時のことだった。娘から送られたボールペンが不良品だと思うもなかなか言い出せなかった母の気持ちよ……と思うと申し訳ない気持ちになるのだった。
次に出会ったのは、ユニボールワンPというコロンとした形がかわいい短いボールペンだった。ずっと見るたびに使ってみたいと思いつつ、普通のボールペンと比べると少しだけ高いそのお値段に躊躇していた。が、近所にある文具好きには有名な三割引きで文具が買える事務キチというお店で見つけついに購入を決心。淡いブルーカラーのユニボールワンPを無事自分の持ち物にできたのだった。
このユニボールワンP、形がかわいいだけでなくインクがすごく濃く白い紙に映えるのだ。juice upと比べると断然ユニボールワンのインクが黒く濃くその濃さに私の心は惹きつけられるのだった。今では、日々のTODOを綴る筆記具にユニボールワンPをメインで使っている。
私は熱しやすく冷めやすい性格であり、筆記具のブームも割とすぐ終焉を迎えそうなのだけど、何かにハマるたび少しずつ自分の中に自分のための知識が溜まっていく感じがして良い〜となっている。
これからも色んなものに興味を持ってどうでもいいことを少しずつ知りながら生きていきたい。