谷ケ崎さんに報いる1年にしたい。それがわたしの、年末に決めた2024年の目標でした。
出会った日から、ずっとわたしの気持ちの安定や、ふつうに生きていかれるようになることを願い続けてくれて、「よるの幸せが、おれの幸せだから」とやわらかい声で大好きな人が唱えてくれたその声だけを頼りに、ずっとずっと、情けない日を何度も重ねながら今日までをやってきました。
自分のなかで、とても苦しいお話ではあるのですが。なんとか内定も決まっていて、卒業制作も終えていて、それでもどうしても体調がかなわなくてあとほんの少しだけの単位がたりなくて大学をやめてしまって以降、わたしはずっとぽつぽつとしか、本当に、絶対に無理なやり方でしか頑張ってこられませんでした。いま思えば、あのひとのために、という気持ちひとつのためにたくさんを落としてきた自負もあります。おやすみをするのも上手でなかったので、おやすみのあいだは正直に言えば、ずっと、これまでの落ち込んだ日々より辛いと思う時間が長く続いておりました。
谷ケ崎さんに出会って数ヶ月のあいだは、部屋を出ることも叶わないような、苦しい時間が長く続いていました。
ずっと、だいじに、寄り添って守り続けてくださる谷ケ崎さんのおそばで。一緒なら大丈夫になれるかも、と強く信じたい願いだけで そう生き繋ぐことが苦しかった日々もありました。それでも、一緒になら未来を見られるかもと思った予感をぎゅっと握り締めて 必死にいつか、いつか谷ケ崎さんに、出会って、支えてきて、ひたむきに幸せを願ってきてよかったと思ってほしくて、少しずつを頑張ってきました。
谷ケ崎さんが、あんなにも眩しかった夏を思い出しては いま思えばどうしようもなかったり、くだらないような後悔で息もできなかった日、未来を結んでいこうとするたびやり切れないこれまでのことを考えてしまったり、たくさんの間違えた感情や葛藤にいつも足をとられてばかりで、どうにも進んでこられず、たくさん傷ついたり傷つけたりを繰り返してきました。
うまく頑張れなかった頃は、やさしい気持ちをひたむきに傾け続けてくださることがすごく重荷に感じてしまう日も数え切れなくありました。
恋人として扱ってくださることに対して何も返してあげられないことや、自分が好きだと思える自分で 彼に大事にされることを決められなくて、申し訳なさでいっぱいいっぱいでした。
けれど、数え切れないたくさんのお言葉を強くやさしい気持ちをいろいろな形で絶えずいただいて、今日まで、「ふたりで歩いていく未来のことは、どんな事でもふたりで決める」といつかお話されたことをだいじに、分かり合えないことも違うことも踏まえて、それでもどこか、同じであれるように。話し合うことを重ねて、谷ケ崎さんが大切に想う方々を頼れるようになってやっと、やっと谷ケ崎さんにひとつ、誇れるような姿でおとなりに立てるようになりました。
ここで頑張る自分でいたい、たくさんを学ばせていただきたい、谷ケ崎さんの隣を生きることが、ここでならきっともっと嬉しくなる、と そう思った会社様からお声掛けをいただいて、5月半ば頃嬉しいご縁がありました。
谷ケ崎さんのおそばにこれからもいたい、同じ未来を歩いていきたい、とそう思ったとき。わたしは、ただ単なる「だいじょうぶ」ひとつだけでは谷ケ崎さんのおとなりを歩いていきたくないと、そう思っていました。
はやく報いてあげたいと焦りながらも、谷ケ崎さんのおとなりにこれからも立ち続けるのなら、そんな自分は、自らを誇れるような、しゃんとしあわせな自分でありたいと、そう思っていて。愛を受けてきたぶんだけ、愛されて嬉しかったことも、見つけてもらえたことも、きちんと示したいと思っていました。
「ふつう」にならなくちゃと焦る部分もありながら。谷ケ崎さんが守ってくれるおやすみ期間のなかで谷ケ崎さんと生きていくことを選んだ身として、妥協した生き様でおそばに寄ることはしたくなくて、自分のなかで拘りながらここまでを走ってきました。
谷ケ崎さんのおそばにいて、谷ケ崎さんが守ってくれたから、わたしはここまでこられました。谷ケ崎さんが居なかったら出来なかった選択だけを重ねてきて、ここまで。一緒に生きていくための選択として、自分にとって大事にしたいと思える場所とのご縁をひとつ、結ぶことが出来ました。
むかしから関わりたかったけれど、「自分なんかでは難しいだろう」とずっと憧れたまま諦めてしまっていた世界に、チャレンジしてみよう・そんな自分で伊吹のとなりにいたい、と思えたのは、谷ケ崎さんが自分自身のあり方を、ふらふらときに揺れながらも 愛そうとする姿が好きだったからでした。
もう一度夢を見ようかと思えたのは、谷ケ崎さんのおかげでした。がんばろうと思わせてくれて、ずっとそばを離れずいてくれて、強く、報いたいと苦しくなるぐらいやさしさを傾けてくれて、間違いながらも自らとまわりを愛する生き方を選んだ谷ケ崎さんがいてくれたから、真っ直ぐ生きてきただけではきっと諦めてしまっていた、いちばん叶えたかった場所まで来ることが出来ました。
わたしが変わっていってしまうこと。またひとつ、「ふつう」のほうに歩いていってしまうことで、谷ケ崎さんに寂しい想いをさせてしまうこと。きっとときどきつらく傷つけてしまうことや、お互いのどうしようも無い違いに苦しくさせてしまうこと。大きく変わっていくことで生まれてしまうマイナスもきっと、あるのだろうといまは不安になってしまう部分もありますが、それでもわたしはこれからも、お言葉を投げかければきちんと誠実に気持ちと言葉を寄せてくれる、大大大好きな恋人のおそばで、大好きと誇れる自分で生きていけたらと思います。
谷ケ崎さんと重ねていける未来が、皆さまが守って繋いでくださるキラキラの時間が、今は不安ながらもとってもたのしみです。
これからも、いっぱい幸せにしてあげられますように !