2026/04/16 ウルトラマンオメガ

たーんえー
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公開:2026/4/17

去年の夏~秋にかけて放送していた『ウルトラマンオメガ』をようやく見終えた。終盤、めちゃくちゃ面白かったな……描きたいものが明確な素晴らしい作品だった。

自分はウルトラシリーズは見たり見なかったりで、近年だと『ウルトラマンZ』~『ウルトラマンデッカー』は完走できたものの、『ウルトラマンブレーザー』『ウルトラマンアーク』は見れておらずという感じだった。

その中で見始めた今作だが、まず序盤から面白かった。今作は事実上の2人主人公で、記憶を失った異星人のソラト(オメガ)と、彼を助けた青年コウセイのバディで進んでいく。その中でソラトが戦いながら少しずつ記憶を取り戻し、技を得たりしていくという展開がいい。シリーズ作をそれなりに見ている我々からすると「シリーズの当たり前」として説明不要で受け入れていたもの1つ1つが、しっかりと流れを汲んだ上で獲得していくのだ。当然面白い。

怪獣のいない地球に突然怪獣が現れ出したという設定で、防衛隊はまだ存在せず、怪獣に関する学問もないので近い分野の学者が調査に駆り出されているといった描き方もリアリティがあって良い。最初は一般人として行動していくが、2クール目辺りから「怪獣特別対策隊」(通称怪特隊)が編成されて2人もその一員として行動するなど、置かれる状況が変わっていくのもいい。

中盤は1話完結のエピソードが多く、そこそこの面白さではあるのだが、やはりメイン2人の関係性がいいので楽しく見られた。そして終盤、ここはネタバレとなる部分にも多少踏み込んで語りたい。

記憶が戻っていくソラトだが、終盤22話にて「アーデル」という人物から、自分が何者であるかの説明を受ける。彼の正体は「宇宙観測隊の観測隊員」であり、高度な文明の惑星を「観測」することが目的だったのだ。彼らはあくまで惑星に干渉はせず、星が「目覚めの刻」を迎え、怪獣が人々を襲い出した時も例外ではない。彼らが観測に徹した結果として滅んだ惑星はいくつも存在し、アーデルもその星の1つだったという。言うまでもなく、あくまで異星人である「ウルトラマン」が地球に無関心を貫いた場合のIFなのだろう。

観測という自らの責務を思い出したソラトは、地球のために戦わなく(戦えなく)なる。最終話前の24話にてラスボス怪獣との戦闘があるのだが、あくまで調査のための、倒そう(地球の事情に干渉しよう)とはしない戦闘が行われる。そういう形で、販促のための戦闘ノルマを消化しようというのが面白い。序盤~中盤からコウセイがサポート怪獣の召喚を担当するのだが、確か前の回でオメガ(ソラト)がサポート怪獣のアイテムも吸収していて、自らで召喚までこなしてしまう(コウセイの存在など最初から不要だったかのように)。本作では「ウルトラマン」はあくまで地球人に付けられた名称で、「お前はウルトラマンではない」と自分に語り掛ける場面が何度もあるのも印象的だ。

ここから先は流石に核心すぎるので直接の言及はしないが(とはいえ察せてしまうかもしれないが)最終的にこの作品の成したことは「ウルトラマン(1作目)の1話を2クールかけて新しい形で描く」というものだったと思う。1作目のリブートは既に色々な形で行われていると思うが、この発想は自分にはなかったので素直に驚かされたし、そこに至る描写も素晴らしかった。最終話の怪獣は確かに大幅に強化されていたものの近年の他作品ほど「ザ・最強のラスボス」感はなくて、それはウルトラマンオメガにとっての最後の敵ではない、むしろ始まりの敵だからと考えると納得感があるなぁと思った。

やっぱウルトラマンって面白いっすね~~見れてない近年の作品もいずれ見たい……