今日はコナン映画を観て、ついでにアニメイト渋谷に展示されているヨルクラのクラゲの壁画を観た。
劇場版 名探偵コナン100万ドルの五稜星
コナン映画は毎年観たり観なかったりなのだが、偶然近年2作は劇場まで観に行っていた。去年は(やや禁じ手感もあるが)結構良かったと感じていて、タイミングが合ったので今年も観に行ってみた。
予告等からわかるように、今作は怪盗キッドと服部平次の二人に焦点を当てつつ、北海道函館市の五稜郭や刀がテーマとなっている。(特に最近の)コナン映画は、テーマとした舞台とキャラを軸にミステリとアクションの両方で盛り上がり所を作りつつ、原作にも関わるような要素を少しまじえるというなかなか難しいお題に挑んでいる印象だ。原作は全然追ってはいないのだが、その辺のバランス感覚とか、題材をどう調理するかもまた見所である。
さて今作の難しさの一つはキッドと服部二人、更に一応主人公であるコナンの三人に大きな出番を与えなくてはいけないところだったが、これは上手くやれていたと思う。推理は主に服部とコナン、派手なアクションは主にキッドと服部が担当し、コナンのアクションはあるとはいえ控えめにした印象。こう書くとわかるように服部の方がメインではあるものの、キッド側は少し意外な方向性もあって不足感はなかった。
また舞台を活かしたミステリとアクションについて。今回は殺人事件というよりは宝の謎解きがメインだったが、謎解きの舞台としては立地を活用できていたと思う。アクションとしては謎解きの鍵にもなっている刀でのぶつかり合いや、場所の高低による空中戦など、見所が多かった。刀が謎解きとアクションの両方で重要となっているのは、本作らしさかもしれない。
気になったところとしては、まず作中の治安が普段と比べてもめちゃくちゃに悪いこと。まあこれは映画だからそういうものか。そして、詳細は語らないがEDへの入りがかなり良かったが故に、その後案の定……になってしまったことだ。これはまあ想像付くから期待する方が悪いという話でもあるだろうが、期待させる方が悪いとも言えるので、難しいね。とはいえ、トータルで充分楽しめはしたので良かった。