2026/01/07 死亡遊戯で飯を食う。1話

たーんえー
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公開:2026/1/8

今期アニメの『死亡遊戯で飯を食う。』の1話が放送・配信されたので観た。

(何巻か積んでいるため大きな声で「ファン」とはいいにくいが)自分は一応原作ライトノベルの読者で、アニメ化が決まったときは正直映像化には向かない作品では……と思っていた。だが『義妹生活』の上野監督という情報が出て、ティザーPVもかなり独自路線だったので、そこからは手のひらを返して期待していた。実際に観て、期待を超えた出来だったな……と感じている、今。(↓は以前書いた原作の感想)。

原作からして起こっている出来事はエグめだが、それをどこか(日常のように)淡々と、三人称視点で描いていく作風である。その通りに映像化したとしても、文字と映像では同じ出来事でも受ける印象は変わるため、原作の印象より刺激的なものとして受け取られることは想像に難くない。もちろんそういう方向性の映像化も、選択肢としてあっていいと思う。実際にコミカライズはコマ割りの工夫もあって原作の出来事をダイナミックかつ美麗に描いていて、これも一つの翻案である。

だがアニメ化ではそういう手を取らず、第三者が外から観察しているような映像化を選んでいる(実際このゲームは外部から観察している人々がいるので、その一人となる体験かも)。定点映像や環境音を上手く使って描写のその先を視聴者の側に想像させるような映像になっていて、原作の淡々とした空気感の一部が伝わってくる作りになっていると自分は感じた。もちろん賛否はあると思うが、原作からして賛否はあるタイプの作品なので(ラノベは映像作品と比べて触れる人が少ないので大きな話題になりにくい)。

途中あった0/23のようなカウントダウンは、原作ラノベに存在する細かいセクション分けのようなものだ。どの程度進んだかを伝えることで、終盤に差し掛かったときにこのまま何事もなく終わるかドキドキするような体験なのだが、これを映像で採用してくれたのは嬉しい。

特に好きなシーンは序盤、画面の外から幽鬼が来て覗き込んできて、今の視点が隠しカメラだと(視聴者が)気づくところか。鍵を受け渡す場所を定点で映すシーンも、手の動きと声から感情が伝わってきて、まさにアニメーションという感じだった。他にも見所のあるシーンは多く、また見返したい。

今回は導入の章なので次回からはまたちょっと雰囲気は変わると思うし、その辺りも楽しみだ。原作からして(初回が28回目であることからわかるように)時系列通りでない作品だが、このアニメはその順番を更に変えるくらいのことは平気でやってきそうだな……