映画『SEKIRO: NO DEFEAT』を見た。ゲーム『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』を原作としたアニメ映画。自分はゲームの方は未プレイのため、何も知らずに見に行った。
舞台は戦国時代。九郎と狼の2人の主従関係を軸に、物語は進んでいく。主を守るため戦うのが隻眼・隻腕の忍びである狼で、おそらくゲームで操作するのはこちらなのだと思う。
手描きの作画が売りの作品で、特に戦闘シーンは(ただ動くだけでなく)メリハリが効いていて見応えがあった。背景美術も、時代感がよく出ていて美しい。ここだけである程度元は取れたと言えるだろう。
原作はいわゆる「死んで覚えるゲーム」だろうとは思っていたのだが、設定上でも狼は「竜胤」という不死の力を与えられていて、戦いで殺されてから蘇り敵を打ち破るまでが、おそらくゲームプレイと同じ流れで描かれていたのが興味深かった。途中で「不死を斬れる刀」が登場し、敵味方共にそれを持つことになるのだが、ゲームでもこの刀でやられたら復活できないんだろうか?(そうだったら面白いな~)
狼は寡黙であり、九郎の方が若く感情がよく出るキャラクターだが、そんな狼が何を考えているかも行動や所作から伝わってくる作りで、そうした塩梅も良かったと思う。ラストシーンの描き方も非常に素晴らしかった。全体的には落ち着いた作りの中で、序盤から敵の弦一郎が雷を纏って攻撃してきたりするのは"ゲーム的"でちょっと面白かった。
一方、「竜胤」以外にも別の不死の力があったり、またそれとは無関係?に不死である死なず半兵衛がいたりして、若干不死が安売りされているのは気になった。原作では色々あるのだろうけど、映画の中だとやや要素が多く感じる。
また、「竜胤断ち」「竜咳」周りの設定も、自分の中ではあまり整理できずに見ることとなってしまった。竜胤断ちに向き合うにあたり、一旦先延ばしにして旅に出ていいんだろうか?そうしている間にも竜咳で病が進行して死に至る人が出るのでは……?竜咳はゲームでは事実上回生(蘇り)のデスペナルティのようなものらしいので、蘇りをしなければ竜咳に苦しむ人は増えないのかな?(わからない)
もちろん未プレイでも楽しめる作りではあったが、この映画の中で完全に理解というのは難しそうだった。原作ゲームも気になるけど、難しいゲームに挑む気力って、もうないな……