少し前に買った『東京のちいさなミュージアム案内』という本の紹介をしよう。
タイトルにもある、「ちいさなミュージアム」というテーマが良い。大きめの(例えば上野にあるような)美術館、博物館は知名度も高く、扱っている展示品も幅広い。一方で比較的小さなミュージアムは、もう少しコンセプトが絞られている。名前でわかりやすいところでいうと「ボタンの博物館」とか「東京タロット美術館」とか「切手の博物館」とか。コンセプトから想像するよりもその世界が奥深いことが紹介から伝わってきて、それほど興味がなかった題材でもちょっと行きたくなってくる。
また、規模が大きくないということは滞在時間もそこまで長くはならないということだ。この本ではいくつかの地域に分け、地図と共に紹介されている。この辺りに用事があるけど1時間ほど空き時間があるな~というときに、ちょうどよく時間を潰せそうな場所がないか探すのにも便利だ。サイズも大きくないので、持ち運びも可能だろう。タイトルの通り東京中心の紹介(神奈川/千葉/埼玉も一部含む)ではあるが、範囲が限られていることである程度網羅的な紹介が可能になっている。これもまたテーマの絞り方の良さだ(類似の本があるようなのでこの本が最初というわけではないかもしれないが)。
実用的にはインターネットで検索したり、今ならAIを使ってザッと調べさせてもいいのだが、やはり書籍には書籍の強みがある。各ミュージアムが同じフォーマットで紹介されているので、情報が頭に入ってきやすい。また多くは見開き2ページあるいは1ページで紹介されているので、何となくペラペラめくって色々なコンセプトがあるのだな~と眺めているだけで楽しさがある。デメリットがあるとしたら情報が更新されないことで、面白そうだと思っても閉館したり臨時で休館になっていないかは行く前に調べる必要がありそう。
まだ実際にはそれほど足を運べていないのだが、知らなかった場所をたくさん知れたので本屋で見かけて買ってみてよかったな~と思っている。自分は電子書籍に偏りがちだが、こういった本はもっと入手して手元に置いてもいいかもしれない。