2024/09/22 モブから始まる探索英雄譚

たーんえー
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完走!キャラデザが好みだな~くらいのきっかけで観始めた作品だけど、独特の楽しさがあってずっと楽しく観ることができたな。それでいて終盤、しっかり芯が通っていると感じられたのも嬉しい。

メインキャラクターで言うと、やはりシルフィーとルシェリアの二人の見た目や性格のバランスがとても良かった。プロフィールの「スキルアップして大人の美女に変身する。」も全然場面が限られてたし。我が強いルシェリアが得しすぎでは?みたいに思うところを「シルフィーの嫉妬」という形でしっかり掘り下げたのも良かった。

3人組パーティが合流したときは人数多めに感じたものの、みんなしっかりキャラが立っていたね。他のメンバーのように森山ミクさんを名前呼びしたら「森山さんでいい」と名字呼びさせられ、でも結局後で名前呼びにさせられるところ、妙に面白かったな。シルフィー・ルシェリアとこの3人組は意外とあっさりな邂逅だったけど、普段態度の大きいルシェリアが押されると弱いところがわかったりするのも良かった。

終盤はしっかり「英雄」と「モブ」の話に戻ってくるのも良い。英雄の形はそれぞれで、その中でも「同じ病気の人にとっての英雄」を目指すひかりんと、「ひかりんだけの英雄」を目指すミクの関係が良かったな~。

終盤手前、お供の強さもあってなんやかんやそこまで危機的な状況に追い込まれなかった海斗が死の恐怖を感じるエピソードがあるんだけど、そこにギャグを挟むのが豪胆すぎる!(めっちゃ面白いけども)

そこから春香さんと本音で話し、呼び方も昔に戻っていく。話もスライム狩りという原点に戻ることで、これまで参加できなかった友人たちも参加できるのも上手い。最終的に初期と同じようにサーバントカードを手にすることで話が一旦落ち着くのも、作品として納得感があった(ティターニアさんのデザインも良い)。引き締まるところと緩いところでバランスの取れた作品だったな。