2024/03/02 絆のアリル(2期)

たーんえー
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今日もアニメを観て一日が終わった。良い一日。

絆のアリル

引き続き絆のアリルの2クール目を観ていて、完走した。毎話楽しいアニメだったな~というのが一番に出てくる感想だ。パワーのあるライブも1クール目と比べて増えていて、ライブアニメとしても良かった。

1クール目で主人公チームPathTLiveの5人の掘り下げがある程度済んでいる状態で、2クール目から新キャラを10人投入という形式。捌き切れるのか、こちらがキャラクターを把握しきれるのか少し不安だったのだが、かなり上手くやれていたのではないかと思う。新キャラ10人の内のBRT5の5人を掘り下げるにあたり、PathTLiveの1人であるクオンがBRT5の新メンバーとして加わるという掴みがまず良かった。クオンが抜けたことによりPathTLiveの面々に心情の変化が起こり、ミラクが既にBRT5から抜けているニスカと交流したりと、2つのユニットを自然に掘り下げられていたと思う。最終ユニットを決めるために色々なコラボをしてみるという流れで、一話完結に近い形でその回メインとなる関係性を描いていくのも良かった。TVアニメの特徴は一話ごとに区切られることだから、その単位で意味のあるまとまりを持った(そしてその上で縦軸もしっかりした)作品は評価したくなる。本編後の配信コーナーも(内容は置いておいて)キャラ同士のやり取りの描写として上手く機能していた。

好きなエピソードはいくつかあるが、印象に残ったのは第16話「~Answer~」。(単にノエルが好きというのもあるのだけど)第6話でノエルが勇気を持つきっかけとなったミラクとの思い出の炭酸ジュースを、今もノエルが飲んでいることが描かれているのが良い。絆のアリルは(良い悪いではなく)どちらかというと台詞で教えてくれるタイプの作品だと思うのだが、あえて語らずに、こういうところで1クール目との連続性を感じさせてくれると嬉しくなる。ノエルがやり切った後、ジュースの蓋が空いているところも細かい。

本作は、繋がる中での「個」という話をしていたのが結構印象的だった。バーチャルアーティストは自らのチャンネルを持つ一人の配信者であり、誰かと組むことはあくまで「コラボ」と呼ばれる。繋がりを評価するオーリス学園長と、個が同調せず輝けているかを評価するエイダがいて、同じパフォーマンスでも感想が大きく異なるのも面白かった。最終話でみんなが手を差し出してくれたとき、その手をただ取るのではなくみんなで上に手を伸ばしたのが、本作のアンサーなのだろう。ただ、全然続きはやれそうだしやって欲しいとも思う。ひとまず、3/8のライブを楽しみにしておこう。