夜のクラゲは泳げない 2話
1話は構図が良かったな~と思ったくらいだったんだけど、2話は会話、動き、情報提示のテンポが素晴らしかった。写真を削除してスマホに無表情が映る冒頭のシーンと、写真を撮って笑顔が映る締め方という対比も良い。演奏を始めるタイミングでスッとOPに入ったり、本編でEDのイントロが流れ始めていて最後の台詞の直後にEDに入ったりと、本編とOP/EDの接続も意識されていそう。ピアノ演奏のシーンで(推しの)ののかと出会って変わったこと、その時に抱いた気持ちを思い返しながら鍵盤に叩きつけていくのも好きだ。途中で出てきた「解釈違い」というワードを最後は別の意味で使ったり、「ののたん箱推し」なる概念が登場したり、よくある要素の使い方も上手かったな。めちゃくちゃ褒めてしまったけど、アニメはやっぱりテンポであり緩急だな~と感じた一話だった。
104期新入生
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブに加入する104期の新入生が、遂に発表されてしまった。発表される直前まで、実は部員集め失敗してて加入はもっと後とか、新入生だけの新ユニット結成とか、そういう方向で既存ユニットはまだ据え置きで来るかも……と若干、いやだいぶ日和った考えもしていた。のだけど、With×MEETS中にガッツリ既存ユニットに加入することまで明言されたね。
その時点ではどう受け止めるかなかなか難しかったけど、怒涛の新情報の中に2024年度の活動記録第1話の更新も含まれていた(いくらなんでも急すぎる!)。少し落ち着いてから活動記録を読んだ結果、新入生入ってきて良かったな……と完全に受け入れ側の心持ちになってしまった。自分にとっての蓮ノ空は活動記録という物語が軸だな、と改めて認識したような感じだ。それはそれとして、後追いで3か月しか103期を体験していなかったから、もう少しだけ味わいたかった……という気持ちもやっぱりありはするけれど。
せっかくなので更新分の内容にも少し触れよう(まだ活動記録読んでない人は読んでね)。お話としては、花帆さんが新入生 百生吟子さんと出会い、先輩として世話を焼こうとしまくるという感じ。花帆さんは先輩らしくしようとするも微妙に上手く行かないが、持ち前のグイグイ力を発揮していく。グイグイに困惑する吟子さんは初対面のさやかさんを思い出す。梢先輩が「吟子さんといちばん長い時間を過ごすのは、花帆」と、既に自分が卒業した後のことを考えているのは流石ではあるけど今から寂しくなってしまう。花帆さんが梢先輩から学んだことは梢先輩が卒業しても花帆さんの中に残るし、それを後輩たちに伝えることができればこの部にずっと残り続けるかもしれない。ずっと昔から受け継がれたそういうものがいつしか部の「伝統」になっているとしたら、それを絶ち切らせなかった沙知先輩って偉大だな……(結局そこに戻る)。