今日は、公開中の映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観てきた。
目覚めたら宇宙船の中にいた男が、記憶を少しずつ取り戻しながら、地球を救うミッションに挑んでいくという話。
『オデッセイ』と同じ原作者、脚本家の映画。原作は有名なSF小説だが自分は未読で、PVは見ていたのでそこで出ている情報は知っていたくらい(ネタバレ厳禁とよく言われていたが、見終わってみてもそうか……?と思う)。なのでここの感想では例の存在(ロッキー)についても普通に触れていく。
ジャンルとしてはSFと聞いてはいたが、全体を通して結構ライトというか、掘り下げられそうなところもサクッと次の展開に進んでいく印象だった。原作はなかなかの分量らしいので映画の時間の中に収めるためという意図だと思うが、個人的には細かい解説で知的好奇心を満たすのがSFの楽しさだと思うので、この辺は原作を読んでみたくなったかな。
途中で異星人ロッキーとの邂逅があるわけだが、姿を目にするまでのドキドキの描写が上手かった。最初は物を投げ渡すというある種原始的なアプローチなのが良い。ロッキーの宇宙船もワクワクする感じで、どういう技術なのか詳細が気になる(がそこまで触れられなかった)。少しずつ意思疎通が取れるシーンもかなり好きなのだが、そこから音を聞き取って翻訳が進むのはちょっと急な感じはした(そうしないと話が進まないのはわかるのだが……)。異文化コミュニケーションの異文化感をもっと味わいたいというか、ある程度言葉が通じるようになってからは異星人ではなく少し文化の違う異国の人くらいの感覚になってしまった気がする。『アポカリプスホテル』2話くらいコミュニケーションが取れてるのか取れてないのか……?な感じが自分は好み。
とはいえ無機質な見た目だが動きも相まって段々愛らしく見えてくるロッキーの造形は絶妙だと思う。同じ環境では生きられないことが、映像の上でずっと描かれていたのも良かった。
終盤、戻っていく記憶が主人公の選択にも繋がっていくのも上手くて、好きな展開だ。全体通していい映画だったとは思うけど、ちょっと前評判聞いて期待しすぎてしまった感はある。原作の方はいずれ……