今日は久々に江戸東京博物館に行ってきた!見たのは常設展と、リニューアル記念の特別展「洋館 明治の夢と挑戦」。
ついでに秋葉原にもよって、『きみが死ぬまで恋をしたい』のアトレコラボを見た。美しい。


江戸東京博物館 常設展
今年の3月末にリニューアルしたばかりの江戸東京博物館。とはいえ自分が以前行ったのは10年以上前なので何も覚えておらず、リニューアルでどう変わったかは正直わからなかった。

名前の通り、江戸と東京に関する博物館で、常設展もその2つに分かれている。まずは江戸ゾーンから。

江戸って拡大し続けてたんだ。横浜駅SF?

世界史だと「活版印刷で一気に情報が広まりやすくなった!革命!」みたいに言われがちだけど、日本は活版印刷技術が入ってきた後も江戸時代までは木版印刷が使われ続けてたらしくて、興味深い。活版は文字単位で木版はページ単位だが、日本語は文字の種類が多く当時は挿絵のある書物も多かったので、木版にも優位性があったようだ。↓のような版木セット30枚あれば(表裏使って)60ページの書物が印刷できてしまうんだなぁ。

担いで移動するスタイルの蕎麦屋台(重そう)。蕎麦が引き出しにそのまま入ってて、迫力ある。

相撲の番付になぞらえて馬琴の書物を人気順に並べたもの。「○○ランキング」「○○で打線組んだ」みたいなこと、江戸時代もやってたんだなあ。

お金周りの面倒な手続きを(取り分をもらって)いい感じにやってくれる業者、江戸時代にもいたんだ。

神田明神の山車。高さがすごくて迫力ある。

「遊ぶひまがない」と言いつつスケジュールに「ちょっとだけ遊ぶ」が入ってるの好き。

からくり鳥かご、動いてるの見たすぎ。

歌舞伎の演目「助六」。市川團十郎(十三代目)の出る歌舞伎を最近見たばかりだから、この頃から名前があるのが不思議な気持ちになる。襲名ってそういうものなんだけど。

さてここからは東京ゾーン。展示は、↓の「服部時計店」の中に入って見始めることになる(あるあるだけど、江戸ゾーンをじっくり見すぎて東京ゾーンの後半は駆け足で見る羽目に……)

こちらは第一国立銀行の模型。この建物は特別展でも出てくるね。

少し前まで「いかにも江戸」って感じの街並みだったのに、明治に入るとこうも街並みが変わるのか……という驚きがある。

こちらは石版印刷機。「リトグラフ」ってやつで、活版や木版と比べて、版を彫らずにそのまま描けば印刷できる(便利すぎる)。現代のオフセット印刷もこれがベースらしい。

浅草の花やしきの門。今では遊園地だけど当初は庭園で、途中は動物を展示したりもしていたらしい。

かつて存在した浅草公園水族館のポスター。現代視点で見ても普通に魅力的なポスターだ。

大東京35区 ← 強そうすぎる。

街頭テレビ。放送開始当初は、生放送中心だったらしい。事前に撮っておいて流す方が大変だしそれはそう。

リニューアル記念特別展「洋館 明治の夢と挑戦」
東京ゾーンでも触れたが、明治政府は西洋の文化や技術を取り入れ、建造物も「洋館」を目指していた。とはいえいきなり完全に西洋化できるわけはなく……という変遷の展示だ。

(常設展と異なりこちらの特別展は一部を除いて撮影禁止だったので、写真は撮影可の展示のみ)
洋館を作るといっても実際に作る人は江戸時代に仕事をしていた大工棟梁だったわけで、当初作られたのは和の要素の混じった、和洋折衷の建物だったそう。↓で描かれている第一国立銀行もその1つ(既に写真技術もあったはずだが、この時期の建造物の記録の大半はまだ人の手で描かれた絵なのも少し興味深い)。

そういうわけなので、政府は本物の洋館を作るべく本場の西洋の建築家に設計を依頼したそう。それが「官庁集中計画」というものだが、そうした欧化政策のそもそもの目的は不平等条約の改正だった。条約を改正するために立派な建物を建てたりダンスパーティをしたりするの、本当にそれでいいんか……?感がすごい。
結局これらの設計はそのままは実現はしなかったそうだけど、素直にデザインがかっこいいね。


日本人建築家の話では、辰野金吾氏が「建築家として生まれたからには、東京に建物を三つ建てたい」と語って、実際に日本銀行本店と東京駅までは作ったのがすごかったな(国会議事堂は作れなかったそう)。プログラマが一度は自作したいものとしてコンパイラ・OS・データベースを挙げるのに近いものを感じる。本当に?

ちょっと色々細かく触れすぎた感じもするのでこのくらいで。久々に博物館で長時間歩き周ったのでやや疲れたけれど、たまにはこういう形で刺激を受けるのもいいものですね~