2024/03/09 ハイスクール!キラッとプリ☆チャン

たーんえー
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昨日のアリルに続いて今日はプリチャン。バーチャルライブって最高かも

ハイスクール!キラッとプリ☆チャン

今日はバーチャルミュージカル ハイスクール!キラッとプリ☆チャンの後編、「キラキラ☆未来の運命」を観た。バーチャルミュージカルという単語は聞き慣れないと思うが(自分も前編を観る前はどんなものかあまりわからなかった)、バーチャルライブにストーリーを加え、ミュージカル仕立てにしたようなものだ。話の流れからライブパートに移る流れが普段のTVシリーズと近い形なので、自分はミュージカルと言われても割と自然に受け取ることができた気がする。プリティーシリーズとミュージカルの相性が良いのは地味に発見。

後編は、前編で色々あって銀河さだめ高校に入学したみらいたちが、文化祭に臨むというあらすじ。開幕はハイハイハイハイスクールでお馴染みのテーマ曲から。ハイスクール!キラッとプリ☆チャンは高校入学後という設定なこともあり制服を推していて、いつもの曲も制服で披露したりするのが面白い。実時間では前編から1か月ほど空いているのだが、作中のみらいたちも銀河さだめのパターンには慣れ切っている、という空気になっていたのも良かった。文化祭で各ユニットがライブをするパートでは、コトバブーケのフルもかなり良かったのだが、それ以上にインパクトが大きかったのがWだいあの「Forever Friends ~1/74億分の奇跡~」だ。「MEMORIES FOR FUTURE -Ray-」で来るだろうと思っていたから不意を突かれた。筐体の曲だというのは覚えていたが、みらいとだいあのデュエットバージョンがあったのは調べて思い出した。なるほどね~

その後マイキャラが押し出される謎の映像を見届けた後(ここだけはもうちょっと短くするか何か工夫が欲しくなった)、これまでになかったことをやるという形で「Brand New Girls」が披露される。ライブでも時々披露される曲だが、CGライブ化したのは感慨深い(脱法ランガとも呼ばれる)。残った3人はえもティックスターと名乗って筐体曲を披露。ツインテールズが来るかと思ったが予想を超えてきた。

そこから話が本筋に入り、アカシックレコードならぬアカシックビデオテープの存在や宇宙がキラッCHUの形をしていることが明かされる。この辺のいい意味での雑さがプリチャンっぽくて良い。地球がピンチだと判明するのだが、金森まりあの「かわいい地球さん」という表現が良かった。集めたさだめ力?で銀河さだめが持ち歌「Face your Fate」を披露。初見ではカッコいい感じの曲くらいの印象だったが、「全て刻まれていた」という歌詞の重みも、全体から受け取る印象もだいぶ変わる。同じ曲を(必要性から)繰り返し披露する中でそこに新たな文脈を持たせるのはシリーズの十八番で、流石だなと思った。

さだめは危機を回避しようとするも失敗し、落ち込んでしまう。小柄な割に態度が大きいところが面白さのキャラクターだが、こうやって落ち込み縮こまった姿を見ると、大きな使命に立ち向かうために自分を鼓舞していたのだなとわかる。アカシックビデオテープには未来のことだけでなく過去のことも刻まれていて、プリチャン1話からのみらいたちの歩みも残っていた。何度も失敗しては再チャレンジしてきたのだと、一度の失敗で落ち込んださだめを勇気づけ、みらいとさだめで「レディー・アクション!」を披露する流れが、積み重ねを感じて本当に良かった。歌詞の変わっている部分は、児玉雨子さんに書きおろして頂いたそう。

その後色々あって「ミラクルコースター」や「フォーチュン・カラット」が披露される。アンジュさんの踊る舞台の下に、照明で白鳥が描かれていたのが舞台っぽくて良いなと思った。最後はスーパーギャラクシーミラクルスターを結成し、改めてテーマ曲の「ハイスクール・チャレンジャー」。定めに立ち向かう者たちだと思うと、曲名にチャレンジャーと入っているのも良い。最後は前編最初にやろうとしていたミュージカルの続きをするのだが、別れたはずのさだめが帰ってきて、またたまには会えそうといった物語は締めくくられる。(ハクッCHOが無法だったのは何だったんだろう……)

ともあれ、積み重ねてきたプリチャンらしさ、そしてシンプルに曲の強さ、そういったものが感じられた非常に良いバーチャルミュージカルだったのではないかと思う。既にTV放送が終了したキラッとプリ☆チャンの展開自体の縮小・終了もまた、立ち向かうべき定めである。その定めに少しでも抗うための「やってみた!」の一つが、クラウドファンディング、そしてハイスクール!キラッとプリ☆チャンだったのだと思う。