今日は「“カフェ”に集う芸術家」展に行ってきた!
19世紀後半のパリにおいて、カフェは芸術家たちが集まり、互いに刺激を与え合う場所であったという。この展示会では「カフェ=コンセール」や「キャバレー」などを含めただいぶ広い意味での「カフェ」に関する様々な作品の展示が行われていた(なので狭義のカフェのみを期待すると、ちょっとタイトル詐欺感があるかもしれない)。


面白いと思ったのは、「ムーラン・ド・ラ・ガレット」という風車の話題。当時ヨーロッパで風車は小麦を挽くために使われていたが、産業革命によって女児に役割を失っていた。その中でモンマルトルの丘にある風車ムーラン・ド・ラ・ガレットは取り壊されず、飲食も提供する舞踏場と変わったそうだ。風車としての実用性を失って単に"目立つ"というランドマーク的な役割となり、それが多くの画家に描かれたというのは興味深い。
レオン・ジャックによる作品↓

あのゴッホも「モンマルトルの風車」としてムーラン・ド・ラ・ガレットを描いている。ゴッホなので飾られ方が豪華だ。

こちらはジュール・シュレによって描かれた「ムーラン・ルージュ」という店の宣伝ポスター。こうしたカフェ/キャバレーの宣伝ポスターも多く展示されていた。こちらにも赤い風車があり、同様に象徴として活用されていることがよくわかる。

ポスターの作品群の中だと、圧倒的に目を引いたのがアルフォンス・ミュシャによる作品。やっぱミュシャなんだよな〜(ただの好み)

こちらは文芸キャバレーのシャ・ノワールから始まった影絵芝居の巡業ポスター。この影絵芝居はアニメーションの原型とも言われているらしい(だいぶ気になるけどどこかで見られるんだろうか)。

展示会の目玉とされていたのがラモン・カザスの「マドレーヌ」。視線を下に移すと女性が煙草を手にしている、というのが絶妙だ。

展示作品もいいのだが、ちょっとした装飾も良かった。例えば各所に黒猫がいたり。

自動ドアの半分?がロートレックの絵になっている。この展示会、ロートレックの作品が非常に多かった。それだけ影響を与えた人物ということか。

というわけで、風車の話題が面白かったり、キャバレーなどの公演のポスターが魅力的だったりと(事前の想定とは少しズレたところだが)しっかり楽しめた展示会だった。今後もこういうものに積極的に足を運んでいきたい。