The ViRTUAL
アニメ『絆のアリル』のメディアミックスである、アリルズプロジェクトのXRライブ「THE ViRTUAL」があったので、今日はそれを観ていた。
絆のアリルはリアルタイムでは追えておらず、2期まで観終えたのはちょうど1週間ほど前だ。それからは絆のアリル展に行ったり、期間限定公開されていた過去のユニットライブのアーカイブを観てライブの雰囲気を把握したりしていた。ところがなんとライブ前日に、アリルズプロジェクトの「定期的なコンテンツ更新の終了」が発表。割と軽い気持ちで観ようとしていたライブだが、これはしっかり見届けないと……という気持ちに。
本ライブの特徴は、4ユニット15人が集合すること。まずPathTLiveがアニメの1期を通して完成した「SHININGi」を最初に歌う。衣装や背景のキラッと度合い(光沢?)が以前より増している気がした。そしてそこから2期から登場した他の10人も加わり、PathTLiveは一旦バラバラに。この流れは、アニメを踏襲しているようにも思えた。ユニットとは別でシャッフルされたチームがあることは(ほぼアニメしか追っていないので)初めて知ったが、個人的にはチームダークが好き。
そこからは各ステージが(なんと物理的に)近づいてきて15人で1期OP「mirAI wave!」を歌う。「終わらない夢 ひとつ叶えば何度も "今"がスタート」、良い。今度は同じステージに立って2期OP。その後はユニットに分かれてアニメで披露した楽曲を披露。その後は別のシャッフルチームで歌うのだが、Dive前の(いわゆる現実の)姿で踊る映像も映る、なんというか挑戦的な映像だった。またユニットごとに戻ってからは、手の動きがエフェクトになったり、天候が変わったり、衣装が変わったりと色々な演出が入っていて良かった。アンコール前最後は、全員でのキズナアイの曲である「LINX」。サプライズっぽい感じで(よく知らない)2人が増えたのだが、アリルズプロジェクトは15人に閉じずに外にも繋がってるのだなと、割と自然に観られた。
アンコール後にまずMCがあったのだが、劇伴が1期OPのアレンジなのがすごく良かった。技術の発展で人々ができることも可能性も広がっていくというミラクの言葉は、真っすぐだけど確かにこのプロジェクトが伝えようとしていたことなのだろうな、とスっと入ってきた。色々なチャレンジも、そういった可能性の提示だったんだなとも。締めの曲は「Dive into "i"」。「たとえ 君がいなくても 時は止まらない だから今よりもっと 刻むんだ 君といた証を!」。本作はキズナアイが不在になった世界で、キズナアイから受け取ったものを広げていく作品なのだけど、アリルズプロジェクトが不在になる世界では、受け取ったものを広げていくのは我々だ……とこの時やっと気付いた。ここでエンドロールが流れたのだが、アニメや配信のキャプが使われていたのが非常に良かった。最後のクオンの挨拶に、まるまると先輩の声色が入っているのはズルい。See you、またね……