前野ウルド浩太郎さんの『バッタを倒しにアフリカへ』を読んだ。
研究者である著者が、農作物を食い荒らすサバクトビバッタを倒すためにアフリカへ行く話。
毎日バッタの研究をして、無事にバッタを倒して終わるんだろうなあ、と思いながら読んでいた。
しかしなかなかバッタの研究がはじまらない。ずっとバッタを探している。著者がアフリカを訪れたタイミングで60年に一度のレベルの大干ばつが起こり、バッタがいなかったのだ。
そのため、研究費を手に入れて本格的にバッタの研究をはじめるまでのサクセスストーリーになっていた。
研究の話がメインじゃないことは残念だったけれど、予想外のことばかり起こる砂漠でのエピソードはどれもおもしろいし、研究所のババ所長とのやりとりや、京大総長の松本さんとの面接シーンは特によかった。
4月後半に『バッタを倒すぜ アフリカで』という続編(?)が発売されるようなので予約した。