7時に目が覚める。天気が良い。窓を開けると風もあり涼しく感じる。洗濯機を回して流しを片付け、シャワーを浴びる。
昨夜、桃を食べながら『ベイビー・ドライバー』を観た。犯罪行為に加担する運転手として借金を返している主人公の行末を見守るような映画。開始から40分ほどはBGMと画面の動きの合わせ方が気持ちよく、カーチェイスも見応えがあったのだけれど、それ以降はどちらもなりを潜めてしまいかなり退屈になった。内容としても犯罪映画なので胃が痛くなる。ラストシーンのバトルも最初に比べて迫力に欠ける。最初の勢いが続いてくれればどんなに面白かったか、と考えてしまう、惜しい映画だった。
今年初めての桃はきれいに剥けた。写真を撮っていないのが残念。うすくて暖かみのある黄色に鴇色が絣のようにのっている実は、齧るとすこし紅茶っぽいような、蜜っぽいような匂いが鼻に抜ける。そののち南国の果物にはない慎まやかな、けれどしっかりとした甘みを感じる。今年の桃もおいしい。産地の違うものも貰ったので食べ比べてみようと思う。

朝ごはんを食べたり、取り込んだ洗濯物を畳んだりしながら映画『スタンド・バイ・ミー』を観る。朝ごはんは白だしで味をつけた卵を焼いたもの、きゅうりとちくわの塩昆布和え、蒸しなすにめんつゆをかけたもの、ミニトマト、白ごはん。お昼ごはんにも同じものを食べた。きゅうりとちくわの塩昆布和えがとくにおいしかったので、また作りたい。今回は塩昆布のほかに白だし少しとごまとごま油を入れてある。
映画『スタンド・バイ・ミー』は余韻が不思議な映画だった。名作映画なだけあって面白くないわけではないのだけれど、好みではない。なのに嫌な感じは全くない。最初から過去回想で未来が決まっているから希望を抱くような終わり方ではなくて、なおかつすこし煮え切らないところが不思議な感覚に繋がっているのかも。あと大きな事件も起きない、そこに元々ある死体探しの冒険だけで映画一本作ってるのはすごいと思う。

劉慈欣『三体』を読む。物理的な専門用語が多く、何が書いてあるかわからない箇所が多いにも関わらず、なぜか読みやすい。
映画『暗殺の森』を観る。途中で一度寝てしまった。ファシストのスパイである主人公が任務をこなす話。時系列が前後するので多少混乱した。でも『裏切りのサーカス』よりはわかりやすい。画面の色彩や構成がずっと綺麗で、それだけでうれしい。内容は結構難解だった。二周しないとわからないタイプかも。オープニングの、ベッドに仰向けで寝ている裸の女性のお尻から帽子をとって布団をかけ直すシーンが妙に好き。『三体』を読みはじめたところだったので、対立する思想により人が弾圧される様子を理解できたのは良かったかも。
夕方になると妙に疲れてしまって横になって過ごした。もうすぐ消退出血だから体調と精神が安定していないのかもしれない。