あんぱんとキャッチボール

漆野凪
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 9時半に目が覚める。よく寝た。


 昨夜、違う産地の桃を食べた。繊維感が強く噛んだ時にぞぶりとして(今日食べたらぞぶり、というよりしゃきしゃきとしたすこし固めの桃だった)前に食べたものより甘味も強いが渋味もすこしある。個人的には前回のものの方が夢みたいな味がして好きだけれど、今回の桃もおいしかった。


 雪印コーヒーと、パン屋さんのあんぱんをお供に映画『ユージュアル・サスペクツ』を観る。これも時系列が前後する映画だった。

 前科持ちの5人の男が取り調べを受けることになり、釈放されるものその5人組で犯罪を行うようになる。その後ある事件で正体不明の伝説的ギャングからの仕事を請け負う様子が過去回想の形で語られる映画。『スタンド・バイ・ミー』といい『暗殺の森』といい、時系列が前後したり過去回想で語られる映画ばかり最近観ている気がする。

 最初は人の名前と顔も覚えられないし説明部分なので長く感じたが、畳み掛けるような終盤が面白かった。

 あんぱんはくらくらするほどおいしかった。しっかりした薄い、けれどバターの匂いのする皮にみっしりとあんこが詰め込まれていて、けしの実ではなく、上にごまがのっていた。


 夕方、夫とキャッチボールをした。わたしはボール投げが下手すぎて体力測定だと4メートルという結果も出したことがあるくらいなのだけれど、投げ方を教えてもらったらそこそこ投げれるようになり、キャッチボールがちょっとできる人になった。できることが増えるとうれしい。

@urushino_nagi
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