11月4日で爬虫類館が閉館してしまうとのことなので、見納めに八木山動物公園に行った。
シマウマ
入ってわりとすぐのところにシマウマがいた。最近競走馬をよく目にしているのだけれど、それよりずんぐりむっくりとした体型をしている。シマウマの縞はどこまでなんだろう、と眺めていたところ、たてがみもシマシマだった。尻尾は縞々だけれど、お尻にかけて縞の方向が変化しているので横方向に短く縞が入っている。
この黒白の縞模様には遠近感を無くさせる効果があるらしく、実際に虫が止まりにくくなるらしい。戦艦にも遠近感をなくすダズル迷彩として、似た模様のものがある。
アミメキリン
アミメキリンがいた。大きくてかっこいい。ずっと口をもぐもぐと動かしていたので「もしや……!」と思い観察を続けていたところ、口の中のものがズズーっと首を通って胃に運ばれていき、咀嚼が止まる。少し経ち、また胃の方面からズズーっと首を通って物が動く。口まで到達したと思うと、再度咀嚼が始まる。反芻だ!一度キリンが実際に反芻を行っているところを見てみたいと思っていたのだけれど、夢が叶ってしまった。うれしい。
アビシニアコロブス
白黒のオナガザル系の、毛がやたらと長髪(のちに画像を改めてみたところ、長髪ではなく肩からの毛がケープのようになっていた)なサルがいた。アビシニアコロブスというらしい。ガラスに近い木に数匹固まって座っていて、よく観察できた。仲間の毛繕いをしょっちゅうしていて、耳を掻き分けては耳の中の何かを食べたり(!)毛を掻き分けてはノミらしきものを食べたりしていた。
名前が思い出せなくてうろ覚えの名前を検索したところ、アビシニアコロブスの赤ちゃんの画像が出てきた。真っ白だった。意外だ。野生で目立たないのだろうか。
シュロ
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シュロの実?がなっていた。食べられないブドウみたいだ。わたしの住んでいる地方にはあまり生えていない木なので、実を見ると新鮮な気持ちになる。もしかしたら初めて見たかもしれない。
シロサイ
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シロサイの耳に、縁取るように毛が生えていた。耳の睫毛みたい。
カメ
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様々な亀。脚が伸びている。
ここには映っていないけれど、ケヅメリクガメがいた。大きく、動くときにゴツゴツと音がした。お尻側にトゲやツノのようなものがいくつか生えていて、それがケヅメらしい。頭側の甲羅は可動域のためか首に当たらないようにするためか、ポップコーンみたいに反り返っていた。
ワニガメとカミツキガメが並んで展示されていた。比較すると結構見た目が違っていて面白かった。
ライオン
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ライオン。夫が「みて!脇にも毛が生えてる!!!」と言っていて面白かった。髭ともみあげが繋がっている人みたいだ。よく見ると表面の方と奥の方でたてがみの毛色が違う。
コクチョウ
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夫と白鳥の黒いやつがいる、と話していて「なんだっけ、クロハクチョウだっけ」みたいなことを口走ったら普通にコクチョウだった。ちょっと恥ずかしい。クロハクチョウってなんなんだ。漢字で書いたら黒白鳥じゃん。白鳥の反対なんだから黒鳥でいいじゃん。そんなトゲナシトゲトゲみたいにならなくとも……と心の中で弁明をした。
フラミンゴ
八木山動物公園にはチリーフラミンゴとベニイロフラミンゴとヨーロッパフラミンゴの3種がいるらしい。ほとんどのフラミンゴが首をS字に器用に折り曲げて体にくっつけていた。
ほかにもカバ(だったと思う)の屋内展示室に入ったときに夫に「危ない!!!!!!」と言われ、何かと思ったら「おしっこを飛ばします」の看板がありカバがこちらにお尻を向けているところだった。横にいるカバの檻は観覧場所と飼育場所の間が透明なビニールシートで隔てられていて、ビニールシートには水滴がたくさんついていた。一歩間違えば飛ばされていたかもしれない。
本当は国立科学博物館で買った野帳に動物の模写もしたかったが、回るだけでほぼ閉園の時間になってしまった。爬虫類館はなくなってしまうけれど、また訪れたい。
帰りに仙台駅前の台湾フェアで愛玉子(オーギョーチー)を食べて帰った。イチジクの仲間である愛玉子(あいぎょくし)の種を乾燥させ水の中で揉むと、ペクチンの作用でゼリー状になる。愛玉子(オーギョーチー)とはその固まったものの甘味のことらしい。茸本朗さんのYouTubeで名前は聞いていたけれど、実物は初めてだった。
実際に食べて見ると、見た目は黄金色のゼリーという感じで、普通のゼリーより歯応えがある。味はレモンで少しさっぱりさせた冷やしあめの味。甘さは残るけれど、かなりおいしかった。未知の食べ物はうれしい。