洋画の家族愛/積み本、賽の河原

漆野凪
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 8時半に目が覚める。最近眠るのが遅い。昼間に眠ってしまうからだろうか。今日はなるべくお昼寝をせず過ごそうと思う。朝ごはん代わりに貰い物のさつまいもタルトを食べる。ものすごく甘い。そんなに砂糖が使われているのかな、と思い原材料を見てみると、白あんが多く入っていた。どうやら和菓子の甘さだったらしい。


 先日30分ほど見て止めていた映画『アリス』を観る。主人公アリスの部屋にあるうさぎの剥製が動き出して、そのあとを追っていく話。主人公が追いかけるうさぎの目はなんだかぎょろぎょろして歯も出っ張っていて、ファンタジーというには不気味さがまさる。常にダークな『ミッケ!』のような世界観をしているストップモーション映画だ。場面転換も引き出しの中から別の世界へ潜り込んだりと、かなり夢の中の世界のような不条理さがある。

 台詞がかなり少なく、セリフが入るシーンには必ずアリスの口元がアップになったカットが挟まれたり、カットが長回しすぎたりと、少しテンポが悪く間延びして感じるところが残念。そこを踏まえても唯一無二に感じられる映画だったので、観て良かったな、と思っている。ちなみにラストがいろんな取り方のできる終わり方で、どうなっちゃうんだろう……という気持ちのまま映画が終わった。

 系統としては『ジャンクヘッド』に近いらしいので、こちらもそのうち視聴したい。


 横山智編著『世界の発酵食をフィールドワークする』を読み終える。世界の、というよりはアジアやアフリカの発酵食が中心だったけれど、かなり面白くて読み応えがあった。インジェラと酸乳、パデークについての記述が好き。特に文章が好きだった酸乳に関しては平田昌弘さんという方が書いているらしい。その方の著書『人とミルクの1万年』が図書館に置いてあったので、まずはそこから読んでみたい。

 本を読むと次に読みたい本が複数冊生まれるので、時々果てしない気持ちになる。


 今日のお昼。きゅうりの佃煮、茄子の漬物、トマト、茹でアスパラ、しゃぶしゃぶの残りの豚と野菜、冷奴、山椒ちりめんのおにぎり、ヨーグルト。茹でアスパラにはアジシオが、しゃぶしゃぶの残りと豆腐にはぽん酢がかかっている。かなりおいしかった。


 映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』を観る。本来はマスコットのいるピザ屋で警備員のバイトをするゲームだったと思うんだけど、今回の映画は警備が主というより家族愛が主だった。脅かし要素やグロ演出はかなり控えめで、間口を広げたかったのかな、と思う。でも原作の方が怖く感じるのはやっぱり物足りないかも。

 警察官が中途半端な警告して主人公の反発を招くし、主人公は主人公で自分の言いたいことしか言わないから「対話してくれ〜」と思ってしまう。それでもお金がかかっているのか画は派手で、話の割には楽しめたな〜と思っている。話は面白いかと言われると微妙だった。個人的にはにこにこフレディが見れるところと、エンディングが好き。あと警察官が見回りしてるなら警備員置く必要ないのでは?と少し思ってしまった。いやでも流石に警備員いないとフレディたちが脱走してしまうのかも。

 似た系統の映画に『ウィリーズ・ワンダーランド』があり、そちらが面白すぎたために相対的に『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』の評価が下がっているかもしれない。『ウィリーズ・ワンダーランド』、おすすめです。


 ドラマ『タイムパトロールのOL』1話も観た。1話13分ほどの短いドラマ。登場人物の押しの強さと頭から否定してくる感じにいらいらするのだけれど、視聴をやめようか迷っているうちにくすっと笑えてきて、なんだか悔しい。2話からもっと面白いらしいので、ますます気になっている。


 もう一作くらいなんとなく流したいな〜と思い、久しぶりにB級サメ映画を観ることにした。映画『シャーキュラ 吸血鮫』を再生したところ、映像のブレがひどくて画面に酔い、観ていられなくて断念。スマホとかの小さい画面で見た方が良かったかも。 

 これは綺麗だった空。

@urushino_nagi
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