つちへびポケモン、見つからないブラック2

漆野凪
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 9時半に目が覚める。ねむい。プロテインを飲み、歯医者の予定が入っているので支度をして出かける。

 歯医者は下の歯のクリーニングだった。とくに問題もなく定期検診が終了する。


 図書館への本の返却期限が迫っているので、山本素石『逃げろツチノコ』を読む。ツチノコの目撃から捜索隊(ノータリンクラブ)の発足、ツチノコブームに至るまでの歴史や目撃談が記されていて、かなり読み応えがあった。昔の文章なのに硬すぎず、軽快で読んでいて楽しいし、たまに出てくる悪口が面白くて笑ってしまう。本編冒頭から「蛇〈ヘビ〉──ながすぎる。〈ルナールの『博物誌』より〉」で始まるのもインパクトが強い。

 作中で何度か言及されている、田辺聖子の『すべってころんで』がツチノコを探す人の話らしい。かなり気になる。冒頭にも田辺聖子の文章が掲載されているのだが、時代は感じるものの読みやすくて綺麗な文章をしている。

 ツチノコの形態について、基本は短くて太く、尾がいきなり細くなりネズミの尻尾のような形をしていると描写されている。瞬きをする(まぶたがある)ものもいるらしい。

 ポケモンにノコッチというツチノコモチーフのキャラクターがいて、つちへびポケモンという分類になっている。ツチノコは各地でいろいろな呼び名があり、美濃、但馬、河内で呼ばれる名前にツチヘビ(槌蛇)がある。おそらく、つちへびポケモンというのは槌蛇ポケモンなのだろう。また、ツチノコ自体も槌の子と表記することがある。今まではつちへびを「土蛇」だと思っていた。知識が増えることによって物事の解像度が上がった気がして、なんとはなしに楽しい。

 この調子で借りている『三体II』も読み終えたい。


 夜、ポケモンのブラック2を探しにリサイクルショップに向かったが、ポケモン自体置いていなかった。ブラックを少し前にクリアしたので続編であるブラック2を遊んでみたいのだけれど、ブラック2はなかなか見つけることができないでいるし、たまに見かけるホワイト2も中古で4000円ほどする。なかなか手が出しにくい。私の興味が向いているうちに、ほどよいものが見つかるといいのだけれど。

@urushino_nagi
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