9時に目が覚める。今日は薬が切れているにしては体調がいい。空も晴れているし、風も涼しくて気持ちが良かった。そのまま10時くらいまで風に当たりながらぼーっとして過ごす。
ようやく起き上がると、朝ごはん代わりにミロを飲み、洗濯機を回し、通院予約の電話をかけた。ひとまず通院の予定を入れたことで、何かが前進した気持ちになってうれしい。少なくとも今より体調や精神が悪くなることはないだろうと思える。そのままの勢いでシャワーを浴び、洗濯物を干す。
今日は涼しいので本を読もうと思ったけれど、いまいち集中できずにSNSばかり見ていた。そもそもずっと起き上がっているのがつらい。横になっていると楽だけれど、頭を上げていると頭痛やめまいが襲ってくる。薬が切れてからはずっとこの状態で、映画を観ることも大変だし読書もなかなかできない。ラジオだけはなんとか聞けるかな、という感じ。早く元気に、とまではいかなくても服薬していたときの体調まで戻したい。
ただ薬が切れているのは悪いことばかりではないらしく、物理的に体が軽く感じる。ここ数ヶ月で体がふくよかになっていたのだけれど、断薬によりすこし肉が縮んで動きやすくなった気はする。もしかしたら薬の副作用で肉がつきやすくなっていたのかもしれない。薬を飲んでいるときは控えめになっていた性欲が戻ってきている気配もある。
今日は『世界の発酵食をフィールドワークする』を30ページほど読んだ。牧畜民の発酵乳について記述されている箇所だった。生乳が少し保存がきくように乳酸発酵させた「酸乳」や、それを加工したバター・バターオイルについて言及されている。その言及の箇所がすごくおいしそうだった。
「羊乳は乳脂肪含量が6%と高いため、羊乳でつくるドライヨーグルトはこってりして爽やかで素晴らしい風味である。爽やかなクリームチーズを食べている感じがする。ドライヨーグルトを食べる際には、乾燥粉末のトウガラシ、クミン、ミントを振りかけて、さらに上からオリーブオイルをたっぷりとたらし、これを平焼きパンですくって食べる。」(p.72)
「バッガーラのテントを春や夏に訪れると、つくりたてのバター、バターオイル、酸乳に、砂糖と平焼きパンを添えて出してくれる。つくりたてのバターの新鮮さと砂糖の甘さが調和して、麗しい味がする。聖書に、豊かで麗しいことを象徴する言葉として「乳と蜂蜜の流れる」との表現があるが、まさに実感させられる一瞬である。」(p.77)
『世界の発酵食をフィールドワークする』横山智編著より
ドライヨーグルトに関する「こってりして爽やかで素晴らしい風味」という味が気になるし、バターと砂糖が調和した「麗しい味」という記述もなんとも良い。ヒツジやヤギだと一年中搾乳できないことから保存のための発酵・加工が行われたことも面白かった。そもそもヒツジやヤギが一年中搾乳できないことを初めて知った。乳が搾れるのは1月から9月くらいまでらしい。
友人に魚のえらについて「えらの中の水の流れと血液の流れは酸素の供給効率を高めるために逆向きになっているらしいよ」と話をしたのだけれど、図がないとなかなか説明が難しかったので図も描いた。パーセントは適当。つい最近この話を読んだ気がするので、おそらく郡司芽久の『キリンのひずめ、ヒトの指』にこの内容が載っていたのだと思う。

数日前に水族館に行った際、エビが餌?を確保しながら大きなエビを威嚇する動画を撮った。そのときに夫の「うなぎの口(の下)ってハムスターみたい」という音声が入りこんでいてかわいかったので、うなぎのハムスターの口みたいなところの図を描いた。

これから炊飯器のお米をはらっておにぎりにして、貰い物の梨を切ろうと思う。