アロエの花、イチョウのひこばえ

漆野凪
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 9時半に目が覚める。プロテインを飲んで、タオルを取り込んで洗濯機を回す。


 村田あやこ『たのしい路上園芸観察』を読み終える。この本は宮田珠己『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』に参考文献として挙げられていて、気になった本の一冊だ。

 写真が主の本ってどこを見ればいいかわからなくてすこし苦手かもしれない、と思いながら読み進める。本の前半は人の手による園芸、後半は人の手を離れて自由になりかけている園芸で、後半が特に面白かった。

 アロエの花の写真を初めて見て、花が赤いことを知った。南国の花の色をしている。また、興味深かったのが下の文章。

「ちなみにイチョウは広い葉ですが、じつは針葉樹。ヒコバエは先祖返りを起こして葉が切れ込むんですよ。イチョウは何億年も変わらない、身近に存在する生きている化石。化石のイチョウもこんなふうに切れ込んでいます。」(p.120)

 イチョウのことを、葉も広いし落葉するしで広葉樹だと思っていたが、どうやら針葉樹らしい。また、ひこばえは葉が切れ込んでいるらしい。今度探してみたい。博物館でイチョウの化石も探してみたい。本当に葉が深く切れ込んでいるのだろうか。


 午後は通院をした。ここ一か月元気だったことを先生に伝えて、薬を減らしてもらった。セルトラリンが完全になくなって、エビリファイのみになった。


 先日、Michikusa『道草を食む 雑草をおいしく食べる実験室』を読み終えた。読みやすく知らない知識もあり、ものすごく面白かった。

 カラスノエンドウの托葉に蜜腺がある話、カラスノエンドウは昔食用として栽培されていた話、タンポポの綿毛がいかに滞空時間を延ばしているかの話、コニシキソウは汁で手がかぶれる話、ハコベは江戸時代には乾燥させて塩と混ぜたものが歯磨き粉として使用されていた話、昔の草餅はハハコグサを使っていた話、ドクダミの中国名の意味が「魚のような生臭さのある草」という話などエピソードとしても気になるものばかりで、なおかつ雑草料理もおいしそうで、どのページでも心が躍った。図書館で借りたけれど、手元に置いておきたい本かもしれない。

@urushino_nagi
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