花粉に翻弄

漆野凪
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 7時過ぎに目が覚める。寝ついたのが日付が変わる前でそこから度々目が覚めていた気がするので、今日も寝つきが浅かったのかもしれない。天気が良かったので実家の庭でお茶を飲んだり肉を焼いたりすることになった。実家ではここ数日で白木蓮と杏が花盛りになっていて、去年切り忘れた白梅も思い出したように咲いていた。母に火を起こしてもらい、お湯を沸かして紅茶を飲んだり、お腹が空いてきたら牛肉や砂肝や鶏ももを焼いた。砂肝が特に好き。庭のミントやタイムを摘んでハーブティーにもした。爽やかで喉に良さそうだった。


 外でお茶を飲みながら綿矢りさ『パッキパキ北京』を読む。薄いのでサクッと読み終えた。最後まで痛快で面白かった。読み終えた上で、絶対にこの主人公とは知り合いになりたくないなとも思った。フィクションだからこその造形に安心するし、何もなくても自分に価値があると肯定できる性格の強さに勇気づけられる。なんとなく「ナオミとカナコ」に出てくる厚かましくて自分勝手で、それなのに頼りになる李朱美を思い出す。

 『人間をお休みしてヤギになってみた結果』も読み進めようとするが、やはり頭に入ってこない。今じゃないのかも。


 最近はあまり外に出ても花粉が気にならなかったので油断していたのだけれど、散々外で遊んだらくしゃみと鼻水が止まらなくなった。それでも春はうれしいので外に出てしまう。明日も天気がいいらしいので体調が回復してくれるといいな、と花粉で熱っぽい頭で思う。

@urushino_nagi
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