終わらない牛タン

漆野凪
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 朝9時半に目が覚める。よく寝た。ミロを飲んで、午前中は競馬を見た。競馬はお金をかけずにパドックの馬体や名前から好きな馬を決めて応援しているのだけれど、結構気に入った馬たちが勝ってくれてうれしい。

 午後はおばあちゃん宅に桃をもらいに行き、実家のサンルームで肉を焼いた。母が豚バラ肉に野菜を巻いて串に刺してくれていて、それをじっくり焼くのが楽しかった。鯨汁も作ってくれていて、鯨の脂身や塩味と、それに玉ねぎとじゃがいもの甘みがうれしい。牛タンもとてもおいしかった。牛タンは噛むと出てくる肉汁が美味しいのだけれど、脂肪由来なのだろうか、それともゼラチン質なのだろうか。いままで牛タンってあまり好みじゃなかったのだけれど、今回焼いたものはおいしかった。でもこれでご飯は食べられないかも。そして口の中から筋が永遠になくならないので、いつまで噛めばいいかわからない。牛の匂いがする味のしない塊になっても噛み続けてしまう。

 暑かったので、肉を焼き終えたら撤収してクーラーの効いた部屋で涼んだ。カラオケもした。サカナクションを歌うとかなり楽しいな、という発見があってよかった。夜の踊り子の合いの手とか。

 実家でパイナップルを追熟してもらっていたので、切ってもらって食べた。甘酸っぱくて繊維の中に果汁がぎっしり入っていて、夏にうれしい味だった。啜るように食べた。

@urushino_nagi
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