デザインによはくが必要なように、心にも人生にもよはくは何よりも必要。
よはくは、寛容で自分が少し削れたって平気なまんまるの包容力。削れたと思っても削れてない。
隙間を埋めるように毎日ぎゅうぎゅうに詰め込んだ生活は、わたしからよはくを奪っていく。
仕事をやめたら戻ってくるかと思ったけど、そうじゃなかったらしい。
仕事を辞めてひとりで好きに過ごせる毎日になったのに、よはくはない。日本にいると、わたしのよはくはどんどん消えていき、それを追いかけることもせず、ただ眺める1日。
何もしないから「よはく」というのでもない。
何もしていないのに満たされていることがよはくなのだ。