30歳になった。
上京したのが25、就職したのが23。学生の頃からここまで一瞬…というわけはなく、非常に長く濃い7年だったように感じる。
技術的にも人間的にも大きく成長できた。後輩ポジションの居心地の良さは自分にとってデバフということに、自分にとって明確な後輩にあたる人物が現れてから気がついた。
若ければ大体なんでも許されるというのは真だが、礼儀が必要なのだと学んだ。礼儀を忘れなければ何歳でも許される可能性がある。
あまりSNSで行われるポジショントークや議論へ参加することがなくなった。イベントも行かなくなった。技術記事の更新頻度も減った。それより自分自身がプロダクト開発へついていくことの方が大変だった。取り組むプロダクトの難易度が高くなると、インプットされる情報の質も難解さも高まり、気軽にアプトプットへ昇華するのが難しいということに気がついた。
数年前mizchiさんが30になったという記事をみて、めちゃくちゃ遠く感じた。30になる頃には俺もエキスパートと呼ばれるに相応しい力を身につけられているのだろうか、とその頃から思うようになった。実際今振り返ってみると、まだまだ足りていない自覚がある。しかし、社内においては実績を生み出し、信頼してもらえるようになった。俺の社会人生は会社の中で回っている。
人間関係においては、そもそも上京したての頃から非常に恵まれており、かつ今でもそれは変わっていない。自分の周りには優秀な人しかいない。本気で全員自分より上手(うわて)だなと思っていて、たまにそれが劣等感になって悩んだりする。世の中優秀なやつばかりだ。まあポジティブ根明人間なのですぐに忘れるが。
おかげで充実した20代を過ごせた。みんなありがとう。30代は人に感謝して生きていくのだろうと思った。