よくページ左上あたりに「戻る」というボタンを設置したくなるだろう。画面を出さなくても想像できるくらい、一般的なパターンというか、もはや考えると自然とそうなる。
しかしこの「戻る」ボタン、いったいどこに戻るのだろうか?というのを常に考えなければならない。「戻る」という表現は抽象度が高くユーザーが挙動を想像しにくい。
例えば一覧から詳細に入った際、「戻る」ボタンは一覧へのリンクだろう。詳細から編集へ入った際の「戻る」は詳細へのリンクだろう。
では編集ページへ直リンクした際はどうだろうか。「戻る」は詳細ページへのリンクになるが、これは戻っているのか?
一覧に新規登録ボタンがあり、登録ページへ遷移し、登録完了ページへ進んだ際、「戻る」ボタンは一覧へのリンクだろう。これは戻っているのか?
自分が考えるに、「戻る」というボタンは常にブラウザバックのソフトウェア表現になっていなければならない。そうでないなら、「戻る」という言葉は適切ではない。
ページを回遊するという性質上、詳細から一覧への遷移も、編集から詳細への遷移も実際は「進む」ではないだろうか。
「戻る」という言葉が適切なのは常にブラウザバックのみとすることで、historyというブラウザシステムに準拠し、ユーザーに挙動を把握させやすくなるのではないか。