最近ポテンシャル採用で学生作品を見る機会が増えているので、感じたことを書く。
学生作品にはADRを添えておくと採用にとても有利。ADRはArchitecture Decision Recordの略で、簡単にいうと「この設計・コード・仕様にした意思決定の経緯をドキュメントに書いて残しておく」、というもの。
色々なタイプの面接官がいるとはいえ、直近のアクティブなアウトプットのコードやコミット、技術選定等は誰もが気になるところ。そして、実際の面接でなぜそうしたのか?を深掘りする手がかりにする。
そこにADRが置いてあると、書類選考の時点でその人の考え方や経緯を把握できるので、この人は良い指針を持っているんだな、とかチームで議論してこれになったんだな、とかここはこういう方が良いけど都合でomitしたんだな、とかを拾うことができる。
学生のうちは空中戦でものが進むことがほとんどだと思うので、ドキュメンテーション業に対してあまり想像が及んでいないかもしれないが、ADRを書くというのは昨今の業務ソフトウェア開発でも求められることであり、そういった文化を学生のうちに経験しておけるということ自体も価値のあることなので、コードを書くこと以外にも時間を割いてみると良いと思う。