magic trackpadのバッテリーが寿命を迎え、いつ爆発するかわからない程膨張していたため買い替えを検討していた。4年程度充電しっぱなし状態で使っていたので仕方ない。
日頃trackpad操作には限界を感じていて、爪が伸びていたり手汗をかいていたりした時の操作性の悪さ、ドラッグ&ドロップのしづらさ等ストレスの要因にもなっていた。この際マウスへ移行してみるか、と一念発起した。
マウス
普段Windowsではマウスを使っているので、流用を考えた。
ゲームをする時にはさほど気にならなかったが、仕事で使ってみると74gは重くて疲れるという印象。数年前のモデルなのでこれを気にマウスも買い替えることにした。
色々探したが、結局今使っているシリーズの最新のものにすることにした。
-20gの差があり、使ってみると明らかに軽く使いやすい。長時間の作業でも疲れない。
Razer製品に関わらず、大体のゲーミングマウスブランドはmacOSでのキーバインディング設定に対応していない。そのため過剰にボタンがあってもミッションコントロールを割り振れないので、シンプルにprev/nextだけできるこのマウスにした。
macでマウスを使う際のポイント
magic trackpadではジェスチャーにより様々な便利操作を行えたが、マウスではそれらは制限される。特に全画面表示(マルチデスクトップ)の扱いが難しいため、Cmd+Tabで頑張っている人もいるだろう。
自分はCmd+Tab運用が苦手派なので、大体手段としてステージマネージャに目をつけた。
ステージマネージャは、Cmd+Tabで出てくるアプリ選択候補をデスクトップに常駐させるような機能で、画面左に常に表示されている。クリックすることで手前に表示するアプリを選べる。
また、Shiftを押しながらクリックすると、すでに表示しているアプリを格納せずに複数アプリを表示できる。
自分は3画面運用(モニタ2枚+Retina Display)で、左にSlackとDiscordを半分ずつ、正面で作業、右にmac本体を置いてXやyoutube垂れ流しという環境にしており、左画面ではShiftで2アプリ常駐、正面では用途に応じてアプリを入れ替えるという手段をとっている。
これにより全画面主体の作業はできなくなったが、WQHD状態でステージマネージャを運用すればスペースにかなり余裕をもてることがわかり、今のところ不満はない。
作業アプリの左側をすこしだけ空けることが大事で、これで素早く作業中アプリと他のアプリを入れ替えられる。基本的にはVSCode、Chrome、Docker Desktop、Figma、1password等をステージマネージャで待機させておいて、必要に応じて入れ替える運用になった。
その他の利点
trackpadと比べた際の明確な利点として、マウスのprev/nextボタンでVSCode上のカーソル位置履歴を辿れること。キーボードショートカットでもできるが、マウスでぽちぽちできるのは意外と体験が良かった。
またSlackやDiscordの表示履歴もこれで辿れるので、以前に比べ回遊がスムーズになった。
欠点
1つのアプリを複数開いている際に、それぞれを選ぶ手段がない。VSCodeでは複数のリポジトリを同時に開いておくことは日常的にあるので、この点は運用を別途考えたい。今はdockで右クリックをして表示するものを選んでいるが、ステージマネージャで完結していないので手数が多く辛い。
またこれはFigma特有の挙動かもしれないが、ドラッグ&ドロップの操作が特殊で、prev/nextボタンを押しながら左クリックでできる。無限平面系のアプリで全て同じかと言うと微妙で、miroでは普通に左クリックで掴んで移動できる。Figmaは左クリックだけだと範囲選択になるのでこういう挙動になっているのかもしれない。
また、マウスホイールの挙動も微妙で、Viperのようなホイールにメモリがあるようなマウスだとゆっくり回した時にほとんどスクロールせず、細かいスクロール調整に癖がある。このあたりはmagic mouseに最適化されているのかもしれない。
trackpadとマウスのスクロール方向も逆になるため、気になる人はScroll Reverserを入れると別々に設定できる(デフォルトでは1つの設定が両方に反映される)。