2024.8.11 KHM Karinさん BB2 DUA LIPA

コバ
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公開:2024/8/11

まるでツアーの余韻を、一足先に感じてしまったみたいだった。

KarinさんのDua Lipaは、ライブそのものだった。

 

「New Rules」や「Physical」のオフバイクの動きが、まるで舞台の上のダンサーみたいで、私はひとりで勝手に興奮していた。

特に「Physical」の冒頭、真っ赤な照明がばっと照らされて、歌が始まる瞬間。

それから、最後の “Phy, phy, phy, physical” で拳を突き上げる先生の姿に、私は完全にやられてしまった。

 

「Cold Heart」では、心地よいサウンドに身を揺らす先生がいた。

 

"It's heartful voice...Come on, Dua Lipa."

 

Elton JohnからDua Lipaへ、音楽がなめらかに切り替わる。

流れるようなそのスタイリッシュなInstructionに、またひとつ心を奪われる。

 

ダンベルの曲、「Levitating」

ダンスの要素が、いつもよりずっと多い。

クラップを打ち鳴らして、“Yeah×5” で横ピースをする先生。

そのタイミングがあまりに完璧で、私はまた先生を好きになってしまう。

DaBabyのパートで、“Left foot, right foot” に合わせて足を前に出しながら、いたずらっぽく微笑む先生。

その表情に、胸の奥がぎゅっとなる。

めんこすぎて、私はBridgeどおりにロケットで打ち上げられ、大気圏を突破してしまった。

気づけば、完全に “I'm Levitating” だった。

 

スタジオの空間が、まるでミュージックビデオみたいに彩られる。

みんなでダンベルを振る光景を見ていると、私もバイクを降りて踊りたくなる。もちろん、そんなことは許されないけれど。

 

先生は、私の好きな歌詞や音を、まるで拾い上げるようにしてくれる。

 

「Dance The Night」の “I could dance, I could dance, I could dance” や、Bridgeの“Yes I can, Yes I can” を口ずさむ声が、私には特別なものに思えた。

それは、この曲の主人公が、傷ついてもなお毅然と踊る姿を、そっと支えるような気がして。

 

「Don't Start Now」の “Don't start caring about me now” のあとに響く「ンッコ・コ・コ・コッ!」に合わせた先生の手と首の動きも、忘れられないくらい好きだった。

 

そして、私がこのプログラムで一番好きな曲、「Electricity」

恋に落ちる感覚を、電流に例えたこの曲。流れるようなメロディに、先生のInstructionがぴたりと重なる。

2曲目が終わり、イントロが流れた瞬間、先生は手をメガホンにして叫ぶ。

 

“Pick up the pace!!”

 

P2DTの合図。オフビート、SF、コンビネーション。それらを指示するタイミングが、まるでひとつの旋律のように滑らかで。

私はひそかに思う。曲の解釈が、一致している。

シンセサイザーの軽やかな響き、リズムに溶け込むピアノやストリングス、そして先生の歌声。

この音に包まれながら漕ぐ時間が、私はたまらなく好きだった。

 

そして、最後の「Scared To Be Lonely」

ビルドアップの2セット目。

Duaの歌声と、Karinさんの "Scared to be lonely" が重なる瞬間。

胸がぎゅっと締めつけられる。熱を帯びたその歌声に、心が揺さぶられる。

 

BB2 DUA LIPAのセトリには、物語がある。

恋に傷つき、前を向いて、また恋をして。そのたびに強くなったつもりでいても、最後にはまた、孤独が怖くなる。

その人間らしさを、ラストにぶつけられるからこそ。

“Scared to be lonely” のフレーズが、私の心にまっすぐ刺さるのだ。

 

ラストのP3DT。EDの2カウント。

気持ちが溢れて、涙がこぼれそうになった。

Karinさんの、凛とした佇まい。その声。

Dua Lipaとの親和性は、想像以上だった。

 

このプログラムを、ここまで深く味わわせてくれるレッスン。

私は、心から大好きだ。

次のAWでまた提供があれば、絶対に受けよう。

@usuhito2
暗闇バイクフィットネスに関する、極私的な雑記帳。X→ @usuhito