BYREDOで一番好きな香りというかムエットや小分けを試して苦手な要素を排除したらPULPしか残らなかったというか(色の付いたお高いラインは除く)
熟し過ぎ・腐りかけ・すでに発酵しはじめている、と散々な喩えをされるけれどみんなそんなに腐った果物の匂いを嗅いだことがあるの?イチゴを買った時にパックの下の方のものが少し痛んでいたくらいしか経験がない。
メインがフィグ(イチジク)のものだとL’artisan Parfumeur のPremier Figuier(小分け)とCaligna(小分け)、DIPTYQUE のPHILOSYKOS (小分け)、Essential ParfumsのFIG INFUSION(ディスカバリー)を試したことがあるけどこの4つに感じたフィグをPULPで感じたことは未だにない。
FRAGRANTICAのPerfume Pyramidから自分が肌乗せした時を表現するならリンゴとピーチフラワーのフルーティな甘さ、ティアレフラワーのパウダー感のないフローラル。ブラックカラントの酸味とベルガモットやシダーの苦味のおかげでただ甘いだけではない香りになっているけど少し薬品っぽく感じられることも。
持続性は長く、汗をかかない季節の朝8時におなかに1プッシュしたものが帰宅後着替える部屋着にも移るほど。プラリネのお菓子っぽい甘さが服への残り香だと強調されて輸入品のグミやキャンディっぽい。
端的には完熟マンゴーにグレープフルーツの可食部の酸っぱさと皮の苦味をちょっとだけ足した感じ。
香水好きな方が「店員さんから廃番になると聞いた」とポストしてくださっていて慌てて100mlをお迎え。大事に使いたい。