「うたかた」という言葉が好きだ。
言葉自体は10代前半くらいから知っていた。ただ、妙にセンチメンタルな気分に浸りたいときにぴったりな言葉というか、ネガティヴ寄りな意味で認識していた。
けれど、なんとなくセンチメンタルな気分になりたかったときに、タイトルだけでこの曲を選んで聴いたところ、「うたかた」にもっていたイメージが少し変わった。
うたかた haruka nakamura
感傷的ではあるんだけど、どこかあたたかい。そんな印象を抱いた。
そして、言語化こそしていなかったけれど、この曲を聴いてから、センチメンタルでかなしいけれどあたたかいという感情をだいじにするようになったと思う。
全てをセンチメンタルなかなしみ一色に染め上げてしまいたいときもあるけれど、そんなときにも足元のたんぽぽのようなあたたかさに気づける人であれたら。