内容は断片的な記憶なんだけど、印象深い『コンビニ人間』。話しているときにふとあの人っぽい話し方になってるなとか、笑い方が前と違うなと自分に思うことがあると、この本を思い出す。最近もそう。そのときよく会っている人なのか、そのときよく思い出してる人なのか、好きな芸能人なのか、そういう人たちの話し方やそぶりなどが自分の中に取り込まれている感覚を、この本では解像度高く書かれていた。ストーリー自体というよりはこの感覚の描かれ方が、自分のこの感覚に対する否定から受容への変化に繋がったように思う。本うたかたを掬うふと湧いた感情をだいじにする場所