アイを伝えたいだとか(R18、自慰妄想日記)

utako.h
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秋の終わりの、ばかみたいに晴れてる朝。そういう朝は、差し込む日差しが柔らかくて優しくて、心地いい。窓の外の空は青いし、木々は枝だけになっているのに、どこか黄味を帯びて見える。やっぱり、日差しには色があるよなぁ、って思う。影は黄色と重なっていて、ぜんぜん暗くない。朗らかな優しさに包まれてるみたい。晩秋の晴れた朝が好き。きれいだから、きたない妄想が、やけにはかどる。

ここからはエスアイ妄想。

世界を救い尽くして起きる朝。ニャンはだらだらしたりしないのかな。健康的な朝に、メリ様の「愛している」が聴きたくなったりしないかな。いやするよ。

日頃から、休養もまた鍛錬の一つだって星戦士団に教えてて、計画通り明日は休みで、自分も明日は休養を取る日にして。

翌朝が柔らかに晴れていたら、ああ、アイツは何をしているんだろうな、ってぼんやり。

❄️ ❄️ ❄️

もらった手紙を開けて、字を追う。流れるような字が眩しい。何度か開封しているはずなのに、紙から香るアイツの香水の香りがまだ残っていた。

手紙に鼻を近づける。ひんやりとした雪に品のいい香りの花が溶けたような、そんな香りが漂ってくる。

ベッドに横たわって、手紙の香りを嗅ぐ。インクの渋い煤のような香りもするが、その香りはアイツの指先と同じだ。

アイツの香水は、身体のあちこちから香る。背中を抱いたらうなじから香ってくるし、胸にしゃぶりついたら胸のど真ん中から香ってくる。体温が高まり、香りが汗と混ざると、妙に甘く強く香りだす。まるで俺は虫みたいだ。甘さに全身で反応して。

手紙を鼻に近づけたまま、息を吸ったり吐いたり。バカなことをしている。

アイツに覆い被さって、指先をしゃぶり、腕を舐め、腋を舌でくすぐる。吐息混じりの笑い声が色っぽくて、眩暈がする。脇腹を撫で、腰に指を這わせ、そのまま腿まで手を差し込んで下着をずらす。すっかり固くなったそれが跳ねるように飛び出す。恥じらう歳でもないくせに、もう恥じらいなんて薄れるくらい抱き合っているはずなのに、アイツは毎度毎度一丁前に恥じらって、はにかむ。あれは一体なんなんだ。

はにかんだかと思えば、いつの間にか俺の下着にも手を掛けて、紐を外していやがる。手際が良くて、積極的で、あきれる。

もつれるように抱き合って、体勢をひっくり返される。俺が下で、アイツが上。下着からはみ出した俺のモノが、勃ち上がったまま顔をそらす。身体を小さく折りたたんで、アイツがそれを口に含む。先端をぐるりと一周舐めたり、竿に横からかみついて先端から根元までしゃぶったり、喉の奥までモノを突っ込んで口から出し入れしてみたり。回を重ねるごとに工夫され上手くなっていくそれは本当になんなんだ。誰かから習っているのかと妙な妄想が過ぎるくらいうまくて、腹が立つ。

竿は摩られ舐められ、良いように遊ばれて、すっかり浮かれている。全身の血が腹に集まっていくのがわかる。そのまま股が爆発するんじゃないかと思うくらい、はちきれそうだ。最初はゆっくりと、だんだん速く。最後は細かく鋭く。摩られれば摩られるほど、奥から精液がせりあがってくる。もうすぐそこに溜まっている。舐められると口に出してしまいそうで、背中を起こしてアイメリクと唇を重ねた。

舌がもつれて頭が痺れる。鼻で必死に息をしている間も、アイツは手を止めないでいる。俺はこんなに余裕がないのに、アイツは摩り続ける余裕がある。腹が立つ。苦しい。痛い。もうだめだ。頭が真っ白だ。

一瞬のデカい衝撃が腹に走って、果てた。

俺はぐったりとベッドに横たわった。

左手には、べっとりと、精液。

ばかだ。俺を嗤うか、アイツは。アイツに股を攻められて負ける妄想で、抜いている。手紙なんか嗅いで、こんなに晴れているのに何もせず。

悔しくて、アイツに手紙を書いた。なんでもないこちらの近況報告に、いつか渡そうと思っていた青と金のブローチを添えた。ストールを止めたり、服につけたり、何かうまいこと使うだろうという期待を込めて。俺が贈ったものでせいぜい着飾っていろ。

悔しくて、手紙にこれでもかと香水を振りかけた。まだ神殿騎士団にいたころ、アイツから聞かれ「香水なんぞつけていない」と言うと、非番の日だけでいいからつけてくれと香水を選ばれ贈られた。面倒だが今でも律儀につけてやっている。それを手紙に振りかける。文字の端がにじんできたので、封筒の方に香水を振りかけた。いっそ全部丸めて香水瓶に突っ込んだ方が早いんじゃあないかと思える。腹が立つ。

手紙で抜いていろ、お前も。

こと性愛において、子どもじみている自分が、嫌いだ。

@utako
とあるBL文字書きの、形にならない妄想置き場。ここから何か、うまれるかも。キャラ語り、小説を書くときに考えていること、参考にした本や音楽とか。日記みたいなやつ。