ニャンと竜騎士団観

utako.h
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ニャンは仲間内ではどう見られていたんだろう。

わたしは、メリ様にとってのルキア、ニャンにとってのウスティエヌだったといいな、と少し思っている。 傍らに強くて実質下部組織のリーダーの女性がいて、ニャン本人は大規模作戦の時に指揮を取る。 色々あって、過去の彼を知っている。

誰も死なないように稽古をつけてやるし、自分が一番鍛錬を欠かさない。リーダーがあんなにストイックに槍の腕を磨くから、皆も必死でついていく。酒の一滴も、当たり前に飲まれているぶどう酒さえも飲まずに水ばかり飲みたがる。仲間は酒が飲みづらいと言うが、当の本人は飲みたければ飲めばいい・俺は何も言わん、という。

死んだ仲間の話をするとき、目が哀しいものになる。哀しいことと悔しいことが多すぎて、その厳しい顔になってしまった。

たくさんの人の仇を討ち、これから屍になるドラゴン族の頭上で嗤う。 竜騎士団は候補生の頃から硬い鱗をものともせずドラゴン族を打ち落とす。その選ばれしものたちへ、多くの民が自分の恨みを晴らしてくれと願う。

嘆きを喰らって戦場に立つ。そのリーダーがニーズヘッグに直接手を下され、皇都一、怒り、嘆き、苦しみ、絶望し、激しい憎しみを抱えている。 ドラゴンを狩りたくて仕方がない、ドラゴンに幸福な一生を奪われ狂気に満ちた奴らの頭目に、エスティニアンは歴代の蒼の竜騎士の中で最も相応しい。

@utako
とあるBL文字書きの、形にならない妄想置き場。ここから何か、うまれるかも。キャラ語り、小説を書くときに考えていること、参考にした本や音楽とか。日記みたいなやつ。