放たれた矢
白い雪溶かす太陽愛微笑う 横顔照らす祈りは白く
大好きな決して忘れぬあの笑顔 捧ぐ献身 愛こそ我が生
微笑みの柔い想いは唯胸に 深海より鳴らす鼓動よ天へ
駆動しろ さあ魂の鳴るほうへ! 二個の心臓 ぎらぎら燃える
啾々と蠢く鬼哭に接吻を 我が心臓の歌声を聞け
琥珀の眼 見詰める夜空 月のひかり 翠に燃える星を探して
厄災よ白い炎の射られた矢 赤の心臓滴る月光
月夜咲く微笑う白花伸ばす触手お前を喰らう貪婪の花
花びらの皮膚のしなやか指撫ぜる脣に似た花弁は獣
獣雪 肉食獣の背にはしる細く確かな骨の感触
骨までも蕩かす魔もの白い蜜 真なる災厄世界に落ちる