発達診断って幼少期のころの様子なども重要な判断材料になるらしいので、病院が見つかった時のために自分の人生の中での非定型っぽさを感じるエピソードを頑張って思い出してはちまちまとメモしています。
母子手帳とか学生時代の成績表もヒントになることが多いそうですが、親に成績表をどこにやったか聞いてみても曖昧な返事しか返ってこず、捨ててしまったのかもしれません……母子手帳はタンスの引き出しの中に入っているのを知っていたので引っ張り出してパラパラめくってみたんですが、ズボラな母は1歳くらいまでしか記録をとっておらず、コミュニケーション上での特性が最も分かりやすく表れそうな3歳前後のことが何も分からないという結果に……
ちなみに、1歳のチェック項目の中にある「あやすと笑いますか?」みたいなところで、はいといいえの間にある「・」に丸がついてました。リアクション微妙だったんでしょうね。小中学生のころに緘黙・緘動児だったことと合わせると、やはり生まれ持った何かがありそうな予感がします。
過去にも書いたように思いますが、自分は自分がASD傾向にあると確信に近いものを感じたのは、『自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界』という本を読んでからでした。ウェブ上で情報や当事者の文章などを読んでいた時は、「これ……自分も、そう……かも……?」みたいなふわっとした感じだったんですが、この本を読んだ時はただひたすら「!!!!!」って感じで感激の嵐だったんですよ。ウェブ上で見かける情報は基本的に「男性」患者を想定しているものが多かったのだと思います。
「女性」特化のものではありませんが、もう少しヒントを得たくてまたいくつか本を買いました。今回注文したのは『マンガでわかる 発達障害の子どもたち』『マンガでわかる発達障害グレーゾーン』『「愛着障害」なのに「発達障害」と診断される人たち』の3冊です。
毛色の違う3冊にしたのは、発達障害とよく似た症状の出る他の病気・障害の可能性もまだあるなと感じているからです。タイトルにもある愛着障害や、パーソナリティ障害、うつ、社会不安障害、HSPなども昔から思い当たる節があります。グレーゾーンの可能性も大いにあります。
病院を探して、決めて、予約をして、待って……という一連の流れはどうせものすごく時間がかかるので、その間に自分で調べられる範囲のことを調べておきたいんですよね。
英語圏では、診断基準が定型発達者によって設定され、シス男性に多く見られる特徴に対応しているというバイアスを踏まえ、己のアイデンティティとして名乗る時やコミュニティに身を置くことに対して医師による診断を絶対的な条件とはしない考え方があるようです(現時点でどれくらい広く共有されている価値観なのかは、英語の読めない自分には分からないのですが)。
参考:https://min.togetter.com/eCBq5vK
日本では公的なリソースを頼る時だけでなく、日常の中で己の経験を語る時でも診断至上主義なので、英語圏の公正さが羨ましいなと思います。
そもそも、発達障害の診断に限らず日本の精神医療は遅れに遅れていると聞きます。人権意識が激低で差別が蔓延しているせいもあるでしょうね。卵が先か鶏が先かみたいなところもあるかもですが。