左手デバイスを試してみた記録だが、左手デバイスの紹介と思っていただいてかまわない。参考にしていただければ幸いである。
白黒漫画を描こう
まず前提として私はiMacとWacomの液タブ、CLIP STUDIO PAINT EXの漫画機能で白黒漫画を描こうとしている。
今まで一切使ってなかったが、左手デバイスを使おうと思った。よく使うペンなどを数個登録出来たら便利かなー程度に思っていた。
1つ目の左手デバイス
1番最初にCLIP STUDIO TABMATEを購入した。


2024年5月17日の情報ではこのようになっている。
新型はiPadと接続出来て、旧型は出来ないと聞いた。曖昧な情報で申し訳ないが注意されたし。
詳しくは自分で調べて欲しいのだが、これは見た目のボタン数より何倍ものツールを記憶させられる優れもの。正直私の方が低脳で使いこなせていない。もちろんCLIP STUDIO PAINT名義で出てるからCLIP STUDIO PAINT EXを使う私の環境との相性は抜群。
ちなみに、私は実は左利きで、左手でペンを持って右手で左手デバイスを使っている。CLIP STUDIO TABMATEは立体的だが左右対称のデザインで左利きユーザーにも使いやすくできている。
大量の操作を使いこなすには?
先述したように200以上の操作を使いこなすのが難しいのがCLIP STUDIO TABMATEをはじめとする左手デバイスの問題点だ。
特に私は真面目に病院行くレベルで物忘れが激しいので恥も外聞も捨てて「クリスタタブメイトボタン表」を作った。


スマートな作業をするために結局泥臭い努力をしてしまっているのが悲しい…


しかし大きく紙に書き出すとそれだけでバカにできないくらいわかりやすい。左手デバイスを使わない派にもおすすめしたい。ひとつひとつ画面で目視して描き味を思い出す必要がなくなる。
紙マニュアルもパッと見で判断がつきやすくて便利な時もある。
気づき
いろいろな工夫をしながらCLIP STUDIO TABMATE最高じゃん!と使っていたが、使ってて思う
「あれ?ボタン足りないな」
実際使ってみると思ったより登録したいボタンが多い。
それともう1つの要素に気づく。
最近目が悪くなっているのか、ディスプレイを覗き込み小さなツール名前とその範囲を恐る恐るタッチして選ぶのが思ったよりストレスになっている。
左手デバイスにそのストレスはない。
私、もっと左手デバイスを使った方が良いのでは?そして私は次なる左手デバイスを購入する。
2つ目、3つ目の左手デバイス
どちらを先に買ったか忘れたから同時に紹介する
2つ目はこちら
HUION 左手デバイス 片手キーボード bluetooth 5.0 ワイヤレス接続 液タブ ペンタブレット用 動画 画像 編集 クリエイター Keydial mini


こちらはもちろんノブが付いてるのが良い👍
ノブには3つの機能を覚えさせられる。例えば「ズームイン、ズームアウト」「左回転、右回転」「ペン先サイズ大きく、小さく」など。
元々縦のテンキー型の物だが横向きに使ってみようと思い立って横にしてみた。
アイデア次第でアトリエが便利になる可能性は無限だ。だんだんと楽しくてしょうがなくなる。
3つ目はこちら。
iClever テンキー Bluetooth ワイヤレス 数字 キーボード パンタグラフ式 Type-c充電 超薄型 Tabキー付き ブルートゥース テンキー 無線 ナンバーパッド 左手デバイス 片手デバイス ショートカットキー 高耐久 PC ノートブック用 Windows/iOS/Android など対応 IC-KP08 ミントグリーン


シンプルなテンキー型だがBluetoothの感度が良く(※私のPCと相性が良いだけの可能性もある、注意されたし)非常に使いやすい印象。
上のHUIONのKeydial miniは少し厚みがあるのだが、こちらはノブが付いてないためか使い勝手重視で本体に傾斜がついており、細やかな調整で全体として使いやすくなっている。もちろん色などのデザインも良い。つい使いたくなる素晴らしい出来栄えだ。
ここで、使用しているシールの紹介
DAISOのポイントシール パステルカラー 中 350片

100円だ。安いが剥がす時綺麗に剥がれて何回か貼り直してもくっつく優れもの。
ペンはボールペンでもかけないことは無いが、油性ペンと相性が良く発色が綺麗で目が悪くなってる私はこちらの方が良かった。
四角でも丸でもキーボードにはこのシールを貼ればおおよそサイズが合うみたいだ。
さて、話題を戻して上記の2つの左手デバイスは今はクリスタタブメイト旧型がカバー出来ないiPad用になっている。
そしていろいろ考えた末私は最後にひとつのガジェットを買う。
ボタンはいっぱい欲しい。いっぱいツールを登録したい。
しかしタブメイトのように高性能かつボタンが小さくてシールが貼れないなどの状況だとどうしても何をどこに登録したか覚えきれなくなって使いこなせなくなる。
これを解消するために購入したのはこちらである。
4つ目の左手デバイス
iClever キーボード Bluetoothキーボード 折りたたみ式 ブルートゥース キーボード マルチペアリング USB-C充電式 175g 軽量 薄型 PUレザー カバー スマホ用 iPad用 iPhone用 スタンド付き 財布型 日本語説明書 Android/Windows/iOS対応 IC-BK06SE (ブラック)



ただのキーボードかい‼️
待ってくれ!話を聞いてくれ!
結局のところ沢山のツールを分かりやすく見えるように登録するには普通のキーボードが1番良かったのである。
しかし選んだキーボードが非常に良かった。
こちらのキーボード極限まで薄く軽く畳めるので使わない時はしまっておけてとても便利だ。それなのに打鍵感も良く、滑りにくくズレることもない。
というか本来のこのキーボードの目的通り旅先用にもう1つ欲しい。それくらい気に入った。
まとめ
全体として、購入して使ってから思わぬ利点や弱点が発覚することが多かった。
特にiPadに対応してるか?Bluetoothに対応してるか?有線でも使えるか?実際に登録出来るキーは多いか?などなど、PCやソフトや左手デバイスの相性によって使ってみないとわからないことは山ほどある。
多種多様な左手デバイスにはそれぞれの便利さがあり、値段が高いから必ずしも良いというのではなく、自分と相性が良いかどうかが重要だと感じた。
あなたと相性ぴったりの左手デバイスがきっとどこかにある。良き絵描きライフを。
余談
さて、これで今回の話は終わりだ。
(もう1つ買って失敗した左手デバイスの話もあるのだがもし余力があったら追記する)
キーの配置なども参考にしてもらえれば幸いである。
ただし、最初にも述べたように私は白黒漫画に特化したキー設定をしているので、色調補正などの機能が一切入っていないのを了承して欲しい。
ガジェットいじりが楽しすぎて絵を書いていないという本末転倒なことになっているのでそろそろ絵を描かねばと思う今日このごろである。