執筆中ファンタジックBL漫画世界観

執筆中ファンタジックBL漫画【堕天しないで!ククリエルくん!!】

今回は世界観について書いていきます。

作品について何も知らない方に向けて、この2枚の画像は毎回貼ろうと思っています。

この世界の前提

石器時代の頃、地球のまだ未発達な人類を見守る者達がいた。

天界の神と天使たちである。そこはまだ天国とは呼ばれておらず、純粋に神と神に仕える天使たちが、宇宙の星々を廻らせ、地球の季節を変えて、人間のために働く場所だった。

また、この頃地獄は全くの未開拓で仮に名をつけられただけであり、もちろん罪人が落とされることもなかった。

…というのがこの作品の世界観です。

一万年前にした理由

「堕天しないで!ククリエルくん!!」は一万年前の世界を舞台にしたお話です。

人間を地球から出すな!!

まずざっくりと現代人に限らず人間が出てこないお話なので、いかに人間を地球から出さないかという観点で決めた設定ですw

また、古代にすると神話っぽい雰囲気になるのが今回のお話の流れにぴったりなんです。近現代の人間の歴史と比較したりと余計な思考をする必要もなくなりますし。

近現代の人間は宇宙進出しており、探索機だけならその進出範囲をさらにひろげています。

やっぱり天国はイメージとして地球の空のそのまた向こうのどこかにあって欲しいという感覚があるので、近現代の宇宙科学の発展はそのイメージと矛盾しています。

その矛盾を解消するために「ここでいう天国は地球の上空にあるが物理的なものでなく霊的なもので、人間には見たり触ったりできない...」という説明が増える可能性も出てくるので、スムーズにお話を進めるためにも人間には始めた直後のマインクラフトのように石器をいじっていてもらいます。

聖人いっぱいいすぎ問題

「仏教神道密教修験道果ては妖怪までなんでもござれの多神教すぎ国家日本でよく知らん自社仏閣を調べもせずに参ってペコペコしといてなにぬかしとんじや」と私を罵ってください。

私のようなBBAがいまから聖書を履修しても数多の聖人とそのエピソードを把握しきれなかったんです!!

もっと正確に言うと、どこが漫画の読者にとっておいしい部分で、どこがエンタメとしてはカット推奨なのか、その感覚を得るところまで行けなかったという感じです。

情けねえ!!

ただ私の解釈では紀元前では圧倒的に人間の物語が少なく、いつ頃かはっきりしない事が多いようですし、石器時代以前と思われるのはアダムとイブの物語のみのようにおもわれます。

そんなわけで、漫画に登場させる出来事を神様のことのみに絞るという意味でも一万年前にさせてもらいました。

宇宙も神話の時代に回帰せよ

地球だけでなく、宇宙も神話の、よりファンタジックな世界であることがこのお話にはとても重要なんです。

世界観の中で、元ネタなしで特に私の創作した成分が多めなのがこの辺です。以下創作多め部分。

天使は太陽系が出来て以降まだまだ少ない星々を作るのに大忙し、地球にはどんどん生き物を作って送り込んでいて、地獄などあるにはあるが全くの未開拓である。

私が創造した一万年前の世界は、太陽系が作られて以降天使たちがコツコツその続きを作り続けている全くの未完成の世界です。

ちなみに死んだ人間が天国や地獄に行く制度もまだできてません。一万年前は死んだ人間の魂はシェオルというお墓の下にある地下空洞でひとまず休憩してもらってます。シェオルについては真面目に調べたので諸説ありますがちゃんと本当にある概念です。

天国、地球、地獄

天国

天国のデザインはどう見てもクロノトリガーのあれです。

レトロゲーマーである私にとってはもう空中に島や建物ときたらこれしかありません。

地球

最初地球はより大昔な印象になるように平面の皿型の地球にしようと思ったんですよね。

そうすると世界は三層で出来てて上に天界、下に地獄があるっていうのが非常にわかりやすいので。

でもそうすると地球平面説の説明も入れなきゃいけなくて結局説明が増えるだけなので、球体の地球にしました。

北極の上空に天国、南極の上空に地獄があるイメージです。

地獄

聖書に出てくる地獄って、ググった程度の知識だとマジで「あの火の川の流れる怖いところ」くらいの描写しかないんですね。これほんとなんでしょうか?

いずれにしてもネットから有力な情報が得られなかったので、ダンテの神曲を購入。その情報を中心にイメージ画を描いたのが下のものです。

一枚目が聖書の「火の川」のイメージにダンテの神曲の「煉獄」(=天国に続くほど高い山がある)イメージを足して、山からマグマが噴き出してそのままマグマの川になっているイメージです。

二枚目は私の創作成分強めです。ダンテの神曲では地獄は層になっているとのことだったので「じゃあ一番下の層にはこの世のものが最後に行き着く場所みたいなものがあるのかな」と連想して骨や遺物で構成された土地を書いてみました。左の水辺は汚水です。遺物から染み出た水分というだけで豊かな土地というわけではありません。(ただし骨などを中心に分解されていない遺物がとにかくたくさんあるので、菌類やミミズやダンゴムシなどの分解者を解き放ったらとても豊かな土地になるポテンシャルはある気がしますが、今は放置されています。)

この頃のメインキャラクター

だいぶできてきたけどまだ未完成な主人公ククリエル

自称世界一かわいい男の子。ドジっ子でなんでも派手に失敗する。ファッションや美容以外全て極めて不器用。

そのため周囲が見た目年齢14~15歳で一人前(下級天使)と認められ大きな羽を授かっているのに対し、20歳にして一人前と認められておらずヒヨコみたいな羽しかついていない。

こうした特徴から上司の中級天使フォルティエルやその取り巻きに酷く虐められているがポジティブにがんばっている。

なぜなら、親友で想い人でもあるカバネルが助けてくれるから!!

…しかし常識的に考えて天使の同性愛は当然禁止。

だが彼の持論は、カバネルからの友情も、自分が想っている恋も、神様の愛も、全部の自分の味方というもの。

つらい出来事は神様が与えてくれた試練だと考えており、きっとすべてが矛盾しないみんなが幸せになれる答えがどこかにあると強く言じている。

だから辛いことにも耐えられる。けなげ。

非常に前向きでパワフルでおおらかで、夢見がちなところがある。

作者の私がキリスト教について学んだことがククリエルにすべて詰め込まれている。

別に、キリスト教を否定するお話を書きたいわけじゃないのにどうしても話の筋としては神に革命を起こすことになってしまうので、

ククリエルに「信仰を否定するもりはないんですよ〜💦」言い訳してもらっています。

だいぶできてきたけどまだ未完成なカバネル

無口で仕事ができる、友達想いでかっこいい下級天使。

親に愛されて育つが、先天的に衝動的な攻撃性がある(先天的に反社会性パーソナリティ障害を持っているイメージです)。

だが、冷静で周りを観察する能力にも長けており、5歳のころ急に

「みんな暴れないんだ、自分だけがおかしいんだ」

と気づき以降衝動を抑え込み暴れることを一切やめる。

両親がそれで大喜びしたので自尊心が大きく傷つき自分を貶めて考えるようになった。

その後7歳頃にククリエルに出会い、直感的にククリエルにだけ心を許せるようになる。

またククリエルがドジなのを見て「この子は僕が守ってあげるんだ!」と意気込む。

カバネルは10歳までククリエルを女だと思って恋をしていた。

ククリエルが男だと知った時は激しいショックを受けたが、その後もそのまま友達でいる事を決めた。

カバネルは異性愛者であり、なおかつ勘違いが発端とはいえククリエルが好きなままで、しかもククリエルとは友達でいる事を決めた、という複雑な状態になった。

告白してきた女の子と付き合った時も彼女が可愛くて好きなのに、ククリエルにも会いたくて混乱した。

カバネルは悩むが幸せはありえないと悟る。ククリエルがいないと生きられないが、このまま一緒にいたら同性愛の罪に問われるだろう。

そんな時「天界を革命すべきだ」という思想を耳にして刹那的に革命に参加して死ぬことを決める。

持って生まれた衝動的な暴力性を無理矢理抑え込み、初恋も同性愛の罪ならばやはり隠すしかない。それはやはり自分が欠陥品だからなのだろうか?とひとり孤独に考えている。

この時点では悩みに悩んだまま、結論を出さずに革命に行くことになっている。

悪役フォルティエルの登場

下級天使をまとめる中級天使の1人。

下級天使たち(もちろん女子)に閉鎖的な人間関係をつくらせ、互いを監視するような息苦しい環境の中で可愛い女の子たちが苦しんで自分の思い通りに動くように仕向けている。

ククリエルだけ執拗に虐めるのは悪目立ちしているのも大きな要因だが、自身も子供の頃虐められており昔を思い出してイライラするから。

彼の場合、体が弱くて虐められても真面目に頑張っていたが誰にも助けて貰えず周囲に絶望し憎むようになった。

「潰される前に潰すことだけが世を勝ち抜く術なのだ」と考えとにかく勉強して権力のある天使に取り入ることで腕力だけで自分を虐めていた馬鹿な天使たちを見返し、以後もそのまま上を目指し中級天使となった。

努力を重ねていわゆる勝ち組になった今では、虐められても努力もせずにヘラヘラしてる(ように見える、実際は明るく気丈に振る舞っている。)ククリエルを見ていると無性にイライラしてますます虐めたくなる。

周りを「得」か「敵」かにしか分類せずそのほとんどを潰してきた彼には、「虐めって貴方が1番やられたくなかったことでしょ!」と、言ってくれる人はもう誰もいない。

ちなみに。流石に彼の所業はどう考えてもやりすぎ。主にカバネル達が報告した上司の中位天使を中心に、他の中位天使の間でも密かに話題になっており、もう少し時間があれば強い罰則が与えられるところであった。

主人公の次に大事なのは悪役でしょ‼️

というわけでククリエル、カバネルのすぐ次に明確なイメージを持って考えました。女性天使を従えてる上司のイメージは、正義マンをフリしてイジメがしたい学級委員長と、イジメを容認どころか推し進める教師、というイメージです。

良いピンチには良い悪役が要る‼️

起承転結の転は何回あってもいい‼️という思想は主にファイナルファンタジー、特に4。そしてファイアーエムブレム聖戦の系譜から教わりました。

ただのクズにすぎない小物だが、ククリエルたちにとって、ドラゴンボールのフリーザくらいのボスに見えると良いと思って頑張って書いています。

天使の多様性

天使にフォルティエルの様なやつ、フォフティエルが作った人間関係、虐めがあっていいのか?とは私も思う。

しかし、そもそも本来の天使にも個性や役割があり自律的に行動しているように思える。

全知全能の神が単に完璧を求めるならそもそも宇宙も地球も人間も天使も完璧、プログラミングされたロボットを越える全知全能の神が直接操る無個性な世界を作るはずだ。

しかしそれをしないのは、理由はわからないが、神は不完全でも個性がある世界を求めているということではないかと解釈している。

特にこの世界では、天使は交配して繁殖しており、人間のように遺伝子を複雑に交換発現させている。

神が直接遣わしたと思われる1代目の天使たちより複雑で時に思いもよらない偏りのある個性がよりどりみどりのはずた。

この世界の神が天使をそのようにお作りになられたということは、繰り返すようだがこの世界の神はやはり交配によって生じる個性をお望みなのではなかろうか。

とすれば、偏りまくった個性の天使たちもある程度容認せねばならないはずだ。

つまり、行き過ぎれば罰則はあるものの線引きはかなりゆるやかであり、しかもまだ地獄が罰を与える場所として機能しておらず、どんなキツイ仕置きもせいぜい牢屋(下層懲罰房)で反省くらいのものということだ。

下が地獄が活用される前に使われてた懲罰房のイメージイラスト。天国が島のようになっており、その下に生える方に建築されています。建築技法の検証も兼ねて建てられましたが、よく考えたら飛べない人間には必要ない技術だとわかったみたいです。

セリフからもわかるように下級天使のサボり場など雑に使われてます。ちなみに本当に懲罰を受けている天使や見張りの天使もいますが、現在は建物の奥の方を使用されることが多く、表側はほぼ無人です。

ちなみにフォルティエルのセリフで「拷問部屋」というのがあるが、あるにはあるが全く使われておらず管理が杜撰なのでフォルティエルが私物化している、という感じ。

とはいえ、天使が人間界のように争いでしっちゃかめっちゃかになってはどうしようもないので、流石に天使の遺伝子には七つの大罪に繋がる因子は少なめに、おだやかで誠実な性格になる因子を多めに配置してると思います。

だから下層懲罰房は過去に何らかの理由で大きめに作られたけれど今はガラガラです。

@uzunaka
ゲーマー腐女子イラストレーター。 Blueskyを絵の宣伝の場にしていて、文章が書き足りない!と思ったらこちらに書こうと思います。 続くかもしれないし続かないかもしれない。試運転中です。 各種リンクは全てここです lit.link/admin/creator